Jリーグアウォーズ2年ぶりに一堂に会して開催 MVPはレアンドロ・ダミアン(川崎)「(コロナ渦の)隔離生活などがチームの団結心を生んだ」
6日=都内ホテル 昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、表彰式も全てオンラインとなったJリーグの年間表彰気「Jリーグアウォーズ」が2年ぶりに開催され、各賞の発表にそれぞれが壇上で感激を噛みしめた。ベストイレブンは、
GKランゲラック(名古屋、初) DFジェジエウ(川崎、2)、山根視来(川崎、2)、谷口彰悟(川崎、3)、MF家長昭博(川崎、3)、イニエスタ(神戸、2)、稲垣祥(名古屋、初)、脇坂泰斗(川崎、初)、FWレアンドロ・ダミアン(川崎、初)、前田大然(横浜Fマリノス、初)、旗手怜央(川崎、初) 川崎は7人が受賞(昨年は9人)。レアンドロ・ダミアンと前田はともに23ゴールで得点王のタイトルを分ち合い、レアンドロ・ダミアンは最優秀選手とのダブル受賞となった。授賞式の後に、記者会見が行われた(ランゲラックとジェジェウは欠席)以下要旨抜粋。
・イニエスタ「今年はとても特別なシーズンだった。シーズンが始まる頃には、自分は(ケガで)歩くこともままならなかったが、終わる頃には、過去最高順位になって、今までにないコンディションでプレーできた。来シーズンを目指すためのモチベーションを高く持っている。(欧州で多くの栄誉を手にした今も変わらない理由は)一番重要だと思うのはサッカーに対するワクワク感、モチベーション、日々サッカーと向き合い、モチベーションを持てていること。チームをより高みにつれていきたいという意欲がある」
・谷口「(2年連続優勝)この賞に選ばれて光栄。ケガで離脱する時期もあったので満足できるシーズンではなかったが、全力でやり尽くした結果、この賞を胸張って受け取りたい。これに恥じないようなプレーをしたい。まずは昨年に続き、(川崎から)数多くの選手がベスト11に選ばれて誇らしい。チームとして積み上げたものが評価されて素直にうれしい。リーグを引っ張っていく、これを体現するのが大事」
・脇坂「切磋琢磨し、チームメートに評価された受賞を大変うれしく思う。麻生グランドのトレーニングがフロンターレの強さだった。それが引き続き出たのが、ベストイレブン選出にも出たと思う」
・旗手「色々なポジションを経験させてもらい、沢山成長できた。有難く思っている。来年のW杯は意識していない。日頃の一日一日の練習を大事に、ケガをせずに頑張りたい」
・山根「数字を残して目に見える形で貢献する、と目標にしていたので良かったと思う。(W杯は)夢の舞台だったものが、自分次第で手に入るというところまで来ているので頑張りたい」
・家長「楽しみながらやれた部分もあるし、楽しむ余裕があったわけでもないが、マイペースで楽しみながら、一生懸命プレーできた。(36歳になる)年齢のことは深く考えていませんが、イニエスタ選手が(表彰で)隣にいらしゃった。観ていて楽しい、と思ってもらえる、成長できる選手でいたい。選手が投票して選んでくれているのが(ベストイレブンの)嬉しいポイント。チームメート、凌ぎを削った選手に感謝し、来年もまたここに戻ってきたい」
・レアンドロ・ダミアン「(MVPとの受賞に)幸せな気持ちでいっぱいです。移動や、隔離生活のある長いシーズンになったが、それが団結力を生む結果となった。その団結力のお陰でここにたどり着き、得点王にもなれて感謝している。ACLに関して残念ながら敗れたが、あそこでチームは素晴らしい経験ができた。来年はこれを活かしてタイトルを取りたい。湘南戦のゴール、隣にいるみき(山根選手)からのいいパスで、ボールをあげることができて‘バイシクルシュート’を決めることができた」
・稲垣「(全試合出場)そうそうたるメンバーの中でベストイレブンに入れて光栄。グランパスとしての成績が評価されてこそなので、胸を張ってこの賞を受賞したい。(2人が選ばれたのは10年ぶり)2人選んで頂いたことが、グランパスが認められている証。魅力あるチームになっていきたい。自分の中では運にも恵まれたシーズン。来シーズは今シーズン以上のレベルアップをしていきたい」
・前田「今回何でもいいと聞いたので、この場にふさわしい正装にしてきました(ちなみに、この日着用したはかまは貸衣装だそう)チームがあってゴールを取っていると思っている。相手の怖いところに入っていけたのが今季は良かった。(得点王は)誰でもなれるものではないのでうれしいです。スプリントはチームを助けるためで、ゴールを取るためではなかったが、結果につながってよかったです」