歴代最多191ゴールをあげた大久保嘉人引退会見で号泣 「自分が思った以上のサッカー人生が送れて幸せでした」20年間の現役に充実感
21日=大阪・ホテル Jリーグで通算最多の191点、3年連続での得点王と、日本を代表するFWで、今季での引退を発表したC大阪のFW・大久保嘉人(39)が、大阪市内で引退会見を行った。ビデオが流れた後、ひな壇にあがった大久保は、ピンクのハンカチで顔を覆って涙を流しながら「20年間という本当に長い間でしたが、本当に最高のサッカー人生でした。まだ、伝えたいことがたくさんあるんですけれど、皆様に感謝したいと思います」と何とか声を振り絞った。引退を決めたのは、C大阪に入団した際「まだまだやれると思われる時にやめる」と理想に描いた引退像に、今が近いと感じたからで、11月16日と直近に一人で決断したという。妻・莉瑛さんに最初に伝え、 その後、大阪から自宅のある神奈川に戻り、部活を終えて帰宅した長男と次男(三男と大阪で同居中)に伝えた。椅子に座るよう促された2人は引退ではなく、「(4人の男兄弟なので)え、5人目?今度女の子?」と喜んだ様子だった、とエピソードも披露。記者会見場は、大久保が20年間ピッチで表現し続けた「喜怒哀楽」と同じような空気に包まれた。「自分が思った以上のサッカー人生が送れて幸せでした」と、まだスポーツ刈りでC大阪に入り積み重ねた191点に「誇りを持っている」と笑顔を見せた。一緒にプレーをした森島寛晃C大阪代表取締役 、西沢明訓2人のレジェンドから花束をもらい恐縮していた。