スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年11月18日 (木)

重量挙げ三宅宏実 36歳の誕生日に引退会見  5大会連続五輪出場メダル2つの偉業達成で充実感あふれる

18日=都内 重量挙げ女子でオリンピック5大会連続出場、銀、銅2つのメダルを獲得した三宅宏実(いちご)が、36歳の誕生日に21年間の競技生活を終える引退会見に臨んだ。三宅は2000年のシドニー五輪をテレビで観戦し、オリンピック出場を決意。父でメキシコ五輪銅メダリスト、現ウエイトリフティング協会会長の義行氏に「競技を始めたい」と伝えた際に、「絶対に途中で投げ出さない。そしてメダルを狙う」と2つの約束を固く誓い、約束は見事果たしての引退となった。04年アテネ大会から5大会連続で出場し、柔道の谷亮子と並んで、日本の女子オリンピアンでは歴代最多出場を果たし、今夏の東京五輪を終えた直後に、現役引退はすでに表明していた。今後は、所属先のいちごで指導者を目指すために、五輪後、運転免許や英会話教室に通って多くを吸収している。「(12年の)ロンドン五輪の前が自分の競技のピークだった。あぁこうやって(どれほど重いものでも)上がるものなんだ、と実感できた」と振り返った。充実感や満足感があふれていた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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