Jリーグ歴代1位191点をあげたFW・大久保嘉人が、39歳で現役引退を決意 20日にはホームで川崎戦に臨む
Jリーグで歴代1位の191点(通算出場467点)をあげたストライカー・大久保嘉人(C大阪)が、今季限りで現役を引退する。所属するC大阪が19日午後6時に発表した。39歳の大久保は今季、昨シーズンまで所属した東京Vから、2001年、長崎の国見高校から18歳でプロのキャリアをスタートさせたC大阪に15年ぶりに復帰。開幕から5点を奪うなど、キャリアの目標としていた200ゴールに向かってキレを取り戻していた。5月にハムストリング筋損傷などケガが多くなっていた。今季は、9月8日、後半31分から途中出場し、3月13日横浜FC戦以来となる今季6点目を決めていた。
C大阪からスペイン1部のマジョルカ、ドイツのヴォルフスブルグと海外移籍も経験し、川崎フロンターレに移籍してからは13年から15年に史上初の3年連続でJ1得点王に輝き、10年、14年とワールドカップ代表にも選出された(国際Aマッチ通算60試合出場で6得点)。20日、ホームでの試合は川崎戦。ストライカーとして不動の地位を築き上げた古巣との対戦日を前に、引退を発表する結果となった。浦和の阿部勇樹(40)、長崎の玉田圭司(41)と、日本サッカーをけん引し、大きな足跡を残した選手が今季ピッチを去るが、長く、深く、骨太のキャリアに心からの敬意を。
大久保選手コメント(C大阪発表)
「今シーズンをもちまして引退することを決断しました。20 年間という長い期間、プロサッカー選手として走り続けられたのは、日本サッカー界、そして所属させてもらったクラブの関係者、ファン・サポーターの皆さまのおかげです。本当に感謝しかありません。
この 20 年間、苦しいことも楽しいことも嬉しいこともいっぱいありましたが、苦しいことが一番多かったかもしれません。しかしそれが自分を強くしてくれたと思っています。
そして、大久保嘉人のプレースタイルが、いろいろなチームの選手、ファン・サポーターの皆さまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています。
また、どのクラブにいっても、どんな時でも変わらず声援を送り続け、そばで支えてくれたサポーターの皆さんの存在はいつも私を勇気づけてくれました。本当にありがとうございます。
これからの人生の方が長く険しいものになると思いますが、このサッカー人生で学ばせていただいたことを生
かして、また一から色々なことを学び、頑張っていきたいと思います。本当に 20 年間ありがとうございました」