体操の村上茉愛引退会見 「体操は自分を変えてくれた大切な、夢を与えてくれた競技」今後は日体大で指導者に
8日=横浜市・日体大 東京オリンピックで体操女子の種目別床運動銅メダルに輝き、日本女子として初めて個人種目の表彰台に立った村上茉愛(まい、25=日体ク)が引退記者会見を行い、「体操は自分を変えてくれた大切な、夢を与えてくれた競技」と、3歳から20年以上取り組んだ競技に、改めて感謝の思いを話した。今後は、日体大女子体操競技部のコーチとして後進の育成に当たる。
10月、北九州で行われた世界体操でも、床運動で金メダルを、平均台では銅メダルを獲得。17年カナダ・モントリオール世界選手権でも日本女子初となる金メダルを獲得しており、2度の頂点に立ってまさに有終の美を飾った。「最高の形で引退できて幸せ。記録を塗り替えられる選手になれて誇らしい」と、輝かしいキャリアにプライドを見せた。今後は、村上の代名詞となったH難度の大技「シリバス」(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を「選手たちに教えあげられたらと思う」とし、近く、ダンスを習い始め、振り付けを勉強するなど早くも指導者の顔をのぞかせる。今は、現役のように毎日の練習を気にしなく良い分、とてもよく眠られるそうだ。