スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年11月 8日 (月)

体操の村上茉愛引退会見 「体操は自分を変えてくれた大切な、夢を与えてくれた競技」今後は日体大で指導者に

8日=横浜市・日体大 東京オリンピックで体操女子の種目別床運動銅メダルに輝き、日本女子として初めて個人種目の表彰台に立った村上茉愛(まい、25=日体ク)が引退記者会見を行い、「体操は自分を変えてくれた大切な、夢を与えてくれた競技」と、3歳から20年以上取り組んだ競技に、改めて感謝の思いを話した。今後は、日体大女子体操競技部のコーチとして後進の育成に当たる。
10月、北九州で行われた世界体操でも、床運動で金メダルを、平均台では銅メダルを獲得。17年カナダ・モントリオール世界選手権でも日本女子初となる金メダルを獲得しており、2度の頂点に立ってまさに有終の美を飾った。「最高の形で引退できて幸せ。記録を塗り替えられる選手になれて誇らしい」と、輝かしいキャリアにプライドを見せた。今後は、村上の代名詞となったH難度の大技「シリバス」(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を「選手たちに教えあげられたらと思う」とし
、近く、ダンスを習い始め、振り付けを勉強するなど早くも指導者の顔をのぞかせる。今は、現役のように毎日の練習を気にしなく良い分、とてもよく眠られるそうだ。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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