スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年9月28日 (火)

サッカー日本代表W杯最終予選 サウジアラビア戦、オーストラリア戦メンバー発表 東京五輪代表・田中、三好、橋岡を招集。最難関アウェー、サウジ戦で「勝ち点3を取って帰国を」森保監督

28日=オンライン サッカーW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(107日、ジッダ)、帰国して行われるオーストラリア戦(1012日、埼玉スタジアム)に臨む日本代表25人が発表された。森保一監督が欧州で視察中のため、欧州からオンラインで、時差を踏まえて午後6時からと過去にない、異例の代表発表となった。セルティックFW古橋亨梧とマジョルカMF久保建英は負傷で欠場。また、カタールでの中国戦で大迫勇也へのアシストを決めた伊東純也(ゲンク)は警告の累積で出場できない(豪州戦に向けてサウジで合流して帰国する)。こうした中、森保監督は長い視察で実際に会って確認した「コンディションの上がってきている選手」を選出。特に、東京五輪ではボランチで起用した田中碧を2019年12月のE-1選手権以来1年10カ月ぶりに招集したほか、久保のポジションとして、9月には招集していなかった三好康児、DFの橋岡大輝を呼ぶなど、五輪で起用した若手に、負ければこの予選の流れを大きく変えてしまう正念場で大きな期待を寄せた。欧州でプレーする選手たちにも、涼しくなり始めた日本でプレーする選手たちにも、高温多湿のジッダで行われるアウェー戦はタフな一戦となる。しかもサウジアラビアのアウェーでは06年、17年と連敗を喫しており、アジアの最終予選の難しさを象徴するアウェーになる。森保監督は、9月、オマーン戦の敗因について、クラブと代表で生じる戦術、コンディションのギャップをあげ「その中で同じ絵を描けなかったのは自分の責任。今回はそのギャップをより少なくできるように準備をしたい」と話した。
GK】川島永嗣(38=ストラスブール)権田修一(32=清水エスパルス)谷晃生(20=湘南ベルマーレ)
DF】長友佑都(35FC東京)吉田麻也(33=サンプドリア)酒井宏樹(31=浦和レッズ)室屋成(27=ハノーバー)
植田直通(26=ニーム)板倉滉(24=シャルケ)中山雄太(24=ズウォレ)冨安健洋(22=アーセナル)
橋岡大樹(22=シントトロイデン)
MF】原口元気(30=ウニオン・ベルリン)柴崎岳(29=レガネス)遠藤航(28=シュツットガルト)伊東純也(28=ゲンク)
浅野拓磨(26=ボーフム南野拓実(26=リバプール)守田英正(26=サンタクララ)
鎌田大地(25=フランクフルト)三好康児(24=アントワープ)堂安律(23PSV)田中碧(23=デュッセルドルフ)
FW】大迫勇也(31=ヴィッセル神戸)オナイウ阿道(25=トゥールーズ)

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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