スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年9月22日 (水)

「こういうチャレンジが本当に好きです。(男子でも)面白いバスケットができる」東京五輪銀の女子バスケットボール、ホーバス監督 男子監督に意欲 

22日=オンライン 東京五輪の決勝で米国と対戦し、初の銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表のトム・ホーバス監督(54)が、男子日本代表の新監督に就任し、会見に臨んだ。「HCの話を凄い感謝します。こういうチャレンジが本当に好きです」と、女子を銀メダルに導いた次のチャンレジに意欲を見せた。女子代表就任の際には、10年からすでにWリーグのJX(現ENEOS)でコーチを務めるなど、女子の指導に関わり続けてきただけに「五輪の目標を金メダル、できれば米国と対戦して勝ちたい」と、大会に的確な照準を絞って目標を宣言した。今回は、まだ男子選手とコミュュケーションを取っていない点をあげ「リレーションシップ(関係性)のため話してから細かいい目標を作る。面白いバスケットができると思う」と、今後はラマス監督ともコンタクトを取って、大会で3連覇した背景や、八村塁たちNBA選手の招集などで女子に比べて活動時間が短くなる点などを検討し、10月から本格的に始動したいとした。来年のW杯、今回は(条件付きで)開催国枠を手にした男子は、今後予選を勝ち抜いての五輪を目指す。
また、女子代表ではアシスタントコーチを務めた恩塚亨氏(おんづか・とおる、
42)も監督となって初の会見に臨み、「目標はパリ五輪金メダル。アジリティ(俊敏性)で身長をカバーしたい」と話した。来年3月まで東京医療保健大女子バスケ部監督も兼任する。すでに
27日からヨルダンで行われるアジア・カップに臨むため合宿をスタートさせており、メンバーのうち東京五輪代表は5人で、新体制での5連覇を目指す。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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