横浜Fマリノス5得点完封で「ダービー」完勝、公式戦12試合無敗 前田は日本人得点ランクトップの8点目 横浜FCは未だ今季未勝利
24日=日産スタジアム(1万2297人) Jリーグ第11節が行われ、横浜Fマリノスは、今季未勝利(2引き分け)の横浜FCを迎え「ダービー」に臨んだ。横浜FCは、ここで流れを変えるきっかけを掴もうするが、試合の中盤29分に、PKを与え、これをマルコス・ジュニオールに決められ失点。逆にマリノスは一気に主導権を握って、34分には、オナイウ阿道が追加点を奪って2-0で前半を終えた。
ダービー独特の緊迫感を勢いに変えたマリノスに対し、横浜FCはその勢いに押され、球際でも勝負できなかった。23分、
オナイウ阿道がこの日2得点目を決めると、東京五輪代表入りを狙う前田大然は、流れのなかからシュートを決めて2試合連続、今季通算8点目をあげて得点ランキングで日本人トップに立った。最後は、チーム合流4日でデビューしたレオ・セアラが5点目を奪ってマリノスは5-0で完勝。横浜FCは、監督を解任した「カンフル剤」が効かない事態に陥っている。
前田のゴールは、マリノスらしいアグレッシブな守備から奪ったボールを、エウベル、水沼宏太、サイドをあがった扇原貴宏とつなぎ、扇原のクロスにトップスピードで飛び込んで右足で合わせた。空間の点に合わせるようなゴールに、「相手から一瞬消える駆け引き、そのスキを逃がさないようにしている。ゴール前でスピードに乗ったなかで、どれだけ相手を振り切って決められるかが大事で、あの1点は僕にとって大きかった」と、会心のゴールを振り返っていた。