スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年11月16日 (月)

「我々の立ち位置を知るために最高の相手」日本代表森保監督メキシコ戦前日会見 18年就任2年の折り返しの試合に

16日=オンライン(オーストリア・グラーツ)サッカー日本代表は17日午後9時(日本時間18日午前5時)から、オーストリアのグラーツで行われる国際親善試合でメキシコ代表と対戦する。試合を前に、森保一監督がオンラインで記者会見に臨み「ワールドカップ(W杯)の常連国であり、常に予選リーグを突破する世界の強豪、メキシコと試合ができる。われわれの現在の力、立ち位置を知るための最高の相手だ」と、コロナ禍で試合も遠征もできなかった20年を締める試合を位置付けた。FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは、日本が27位、メキシコは11位。ザッケローニ監督指揮下の2013年、コンフェデレーションズ杯で1-2と敗れて以来の対戦。対戦成績は日本の1勝3敗。また、森保監督の会見に先駆け、吉田麻也主将も会見に臨み、W杯ロシア大会8強をかけた試合でベルギーにラストプレーで振り切られた「ロストフの死闘」をあげた。
「あの試合でできなかったことを4年間でやっていけるように、ベターな方向に修正していける力があの試合ではなかった。うまく行かないときには耐える、軌道修正する、というのを意識する。試合の中で判断して、自発的に変えていくよう求められていく、それを監督からも言われている」と、久々となるW杯常連強豪国との対戦で、森保ジャパンとしても折り返しとなる2年の成長を実感する目標をあげた。メキシコは14日韓国と対戦、先制した韓国が同点でわずかに動揺した瞬間をついて、4分間で一気に3点を奪う試合巧者ぶりを見せている(3-2でメキシコ勝利)。またオーストリア政府は17日から3週間のロックダウンを発令しているが、日本代表とメキシコの親善試合は予定通り行われる予定だという。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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