スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年10月28日 (水)

柏・クリスティアーノ、18年12月以来のJ1復活2ゴールで4試合ぶり白星  ルヴァン杯前哨戦に勝利 

28日=味スタ(6632人) Jリーグ30節が行われ、11月7日に行われるJリーグカップ戦「ルヴァン杯」(国立競技場)前哨戦ともいえるFC東京と柏が対戦した。28分、FWで現在ゴールランキングトップ(23点)を独走する柏・オルンガの競り合いから、こぼれ球を仲間隼斗が拾いカウンターに持ち込む。仲間がドリブルで相手を1人かわして放ったシュートは相手GK波多野豪にセーブされたものの、江坂任がこぼれ球に一早く詰めて左足で流し込んだ。後半開始早々1分、FC東京の勢いを止めるように相手スローインにプレッシャーをかけバックパスのミスを誘い、オルンガがエリナ内へ。2トップを組んだクリスティアーノがこれにフリーで合わせて2点目を奪った。筋肉系の故障で長期離脱していたクリスティアーノに今季初ゴール、2018年12月1日のガンバ大阪戦以来となるJ1でのゴールが生まれ、柏が勢いを掴んだ。FC東京も5分、フリーキックの後、高萩洋次郎のクロスに、アダイウトンが頭で合わせて1点返す。しかし柏は30分、ハーフライン付近からカウンターを仕掛け、オルンガのスルーパスにクリスティアーノが右足で強烈なシュートを決めた。試合はこのまま3-1で柏が勝利。クリスティアーノの復活2ゴールでリーグ戦4試合ぶりの白星(勝ち点40で8位)。FC東京はリーグ戦3連敗に(勝ち点47、4位のまま)次戦、FC東京はアウェイで川崎フロンターレとの“多摩川クラシコ”に臨む。11月7日に行われるJリーグYBCルヴァンカップの決勝戦でも両クラブが対戦する。

クリスティアーノ きょうは奥さんに得点を取れる、子どもたちには(2人いるので)2点と話していた。個人的に復帰後一番良かった試合。得点だけではなく、守備に貢献し、もっとチームに更新できると確信していた。試合後、ロッカーできょうはいい流れでプレーすることができた、とチームに伝えた。収穫はチームの総合力で戦えたこと。それを決勝でもやりたい。
FC東京・長谷川健太監督 残念な結果です。次こそホームで勝てるように戦っていきたい。この借りは(ルヴァン杯)決勝で返すしかない。2週間弱、いい準備をしていきたい。(川崎戦も)しっかりと戦う。

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

カテゴリー

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」