スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年9月21日 (月)

マスク着用 声援でなく拍手 距離を取り会話を控える 規制緩和のプロ野球、Jリーグのファンに共同メッセージ

21日=オンライン NPB(日本野球機構)とJリーグは午前中に、3月から第16回目を数える「新型コロナ対策連絡会議」を行い、19日から上限を競技場の50%に引き上げた入場制限について、ファン・サポータへ向けて共同メッセージという形で注意喚起を発信した。緩和が、もし感染拡大を誘発してしまえば、再び規制が必要になってしまう。NPBの斉藤惇コミッショナー(80)とJリーグの村井満チェアマン(61)は危機感を連名でメッセージに託した。

 プロ野球とJリーグは、日本におけるスポーツ文化の両輪です。新型コロナウイルスの感染拡大で開催さえ危ぶまれましたが、多くの皆様の努力によって開幕・再開することができ、今月には上限こそあるものの入場者数の制限緩和によってかつてのスタジアムの光景に一歩近づくことができました。未曽有の危機はむしろ、プロ野球やJリーグがいかに多くの人に愛され、支えられているということを教えてくれたのではないかと感じます。
 
我々の、そしてファン、サポーターの皆様の願いも、あとは今シーズンを最後までしっかりと戦い抜くことだと思います。そのためにプロ野球12球団、Jリーグ56クラブでは引き続き感染対策をしっかり行って参りますが、スポーツを愛してくださる皆様だからこそお願いしたいことがあります 。

・スタジアム内では互いに感染させないため必ずマスクを着用してください。
・素晴らしいプレーには声援ではなく拍手を送ってください。
・可能な限りの距離を取り飲食をされる際は会話を控えてください。

昨年までのような楽しみ方はできないかもしれませんが、スタジアムから感染者を出さないことが本当の応援です。来場してくださるファン、サポーターお一人お一人の行動が、スポーツ文化を守ります。皆様と一緒に、決して忘れることのない2020年のシーズンを完走しましょう。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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