日本サッカー協会会長選 現職・田嶋氏が3選目指して演説 「最大でも8年の任期で終わる」自ら宣言し透明性を強調
11日=日本サッカー協会(JFAハウス、東京文京区) 3月の日本サッカー協会役員改選に伴い、次期会長の選出管理委員会が主催する説明会が行われ、昨年12月29日、3選を目指して会長に立候補した田嶋幸三会長(62)がプレゼンテーションを行った。昨年12月の立候補者期限までに対立候補は出なかったため、11日も田嶋氏1人がJFA理事、全国都道府県の代表者である評議員、監事に対してマニフェストともいえる「夢が原動力、そして、次のステージへ 田嶋幸三2020年の決意」と題した冊子を配布し3選を訴えた。2期連続で選挙なしの再選となる。
昨秋には、評議員会で、会長任期を最大4期8年と変更している(定年は就任時に70歳未満であること)ため、ルール上、今回再選されれば、2028年まで会長任期(これまでの4年と合せて12年務めることが可能)がある。しかし田嶋氏は「1人が長く同じ座につくのは(ガバナンス上)一番問題がある。最初に決定した8年通り、今回を最後にする」と明言。今回3選で6年、4期目は選挙ではなく、評議員過半数の信任で続投できるため、田嶋会長は2016年の就任以来再訪4期8年、2024年3月をもって会長職を退く。
スポーツ庁が定めた競技団体の「ガバナンスコード」では、競技団体理事職の再任は原則10年に制限されており、田嶋会長はこれよりも2年早い任期を設定し、より透明性の高いリーダーシップを目指す。
マニフェストでは、協会の予算規模を現在の195億円程から230億円に拡大するとし、新しいマーケティングも展開する方針を掲げた。直近の2年の任期以内に、スポーツ庁が求めているがJFAにはまだ組織されていない「アスリート委員会」を新設するなど、現職の強みを最大限に活かして実務を推進する。


