スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2011年7月18日 (月)

「なでしこ PK戦を制してW杯初優勝」宮間、澤で追いつき米国に25戦目の初勝利

日本は後半、メンバーチェンジなし、米国はチェイニーを代えてスピードのあるモーガンを投入し試合をさらに激しく動かす。

  4分、右サイドのスローインからオーライリーのクロスに、ニアサイドで交代したばかりのモーガンが合わせるが、ポストにあたる。前半は、バーに、後半はポストに、海堀は幸運に助けられて猛攻の中で守りのリズムを作る。21分、佐々木監督は、安藤に代えて永里を、大野に代えてドイツ戦で決勝ゴールをあげた丸山を投入し勝負をかける。
 しかし24分、ついに均衡が破られ、米国ラビノーが前線にダイレクトに送ったパスに、熊谷のマークを外したモーガンが飛び出し1対1から左足でシュート。軸足がスリップしながらも鋭い角度のシュートをゴール右すみに決められ、先制点を許した。
35分、中盤でボールを奪った日本はすばやいパスで前線へ。丸山がゴール前で競り合い、こぼれたボールをDFがクリアするが宮間が鋭く反応して押し込みゴールに。
「絶対に諦めない」なでしこのサッカーを土壇場で堂々やってのけた。シュートでは米国に18本を打たれながら粘り強く守って1-1のまま、日本にとっては今大会2度目の延長に入った。

 延長、ワンバックにヘディングを決められまたも引き離される。しかし宮間からのCK、今大会4点をあげている澤が体を投げ出してシュート。これが決まってまたも同点に追いつく。PK戦では海堀が2本を止める見事なセーブで、なでしこが頂点に立った。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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