2024年12月13日 (金)
13日=日本サッカー協会(東京都文京区) 12日の理事会で28年ロサンゼルスオリンピックを目指すU23世代の代表監督に再任された大岩剛監督(52)が会見を行い、「(8月、ベスト8だった)パリ五輪が終わり振り返りをするなか、早い段階で(続投の)オファーを頂いていた。10月の終わり頃までJリーグのクラブとの話もし、そういう意味では誠実に話をして決断した。パリ五輪の活動を活かしながらロス五輪に向かい日本サッカー界にとって一助となれるように頑張りたい。(パリでは)準々決勝で敗れましたが、積み重ねえたものはある程度表現できたと思う。新たに基準を設けてチームを作りあげていきたい 」と、Jクラブとともにオファーがあったなかで代表監督を選んだ経緯を説明した。五輪世代の選手たちを指導するモチベーションを「(選手が)困難に向かっていく成長が喜びだった。それは(自分の)成功体験でもある」と招集がままならない状況やケガなどの困難を乗り越えるプラス体験を強調した。
パリ五輪までに計87人の選手を招集したが、大岩監督はこれをさらに「100人、120人にしていくことが重要になる」と、前回の2年半に比べて着任期間が長くなるアドバンテージを活かす方針を示した。
同席した山本昌邦代表ダイレクターは「これほどの経験値があって、これ以上の先を目指せる監督は大岩監督しかいない。これほど優れたリーダーはなかなかいない。親近感があり謙虚で聞くことができ、モチベーターでもある。どんな厳しい状況でも落ち着いて静かに試合に向かって素晴らしいリーダーと思っていた」と絶賛。代表の下に位置する育成年代からA代表への昇格を目指すグループを「ラージ100」と位置付け、この強化、代表へ送り込む大岩監督の手腕に大きな期待を込めた。
大岩監督の活動は来年6月頃が目途になる。
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2024年12月12日 (木)
12日=日本サッカー協会(東京都文京区) 日本サッカー協会は理事会を開き、8月のパリ五輪以降決まっていなかった女子日本代表「なでしこジャパン」の新監督に、ニルス・ニールセン氏が就任を承認した。ニールセン氏はデンマーク国籍の53歳でこれまでデンマークを中心に指導キャリアを積んでおり17年の欧州女子選手権で同国を率いて準優勝した。同氏は18日に都内会見を行う予定。契約期間はこの日明かされなかったが、来年7月の東アジア選手権(韓国)から本格的な指揮を執り、27年のブラジルW杯を目指す。同氏は、昨年まで「マンチェスターシティ」で女子ダイレクターを務めており同チームに所属する長谷川唯、清水梨紗、今季加入した藤野あおば、GK・山下杏也加、といった日本代表選手の技術や資質、人間性についてもよく理解している点も就任の決め手のひとつだった。
佐々木則夫技術委員長は会見で「パリ五輪について(なでしこ)の分析をWEBで説明してもらった際に私たちと意見が同じ点があり、勇気を持って攻守にアグレッシブにできると改善点をあげていた」と話した。
またロサンゼルスオリンピックを目指すU-23日本代表の監督にはパリ五輪でもチームを率いた大岩剛監督(52)が再度就任することになった。史上初めて2大会連続でのU-23監督就任(五輪がフル代表だった東京、メキシコ五輪は長沼健氏が指揮)となる。起用について影山技術委員長は「五輪の位置付けが難しくなるなか(各国の選出方法が異なるなど)大岩監督のマネージメント能力とリーダーシップは大きい」とした。コーチングスタッフには羽田憲司氏が就任し羽田氏はU-19の日本代表、GKコーチには佐藤洋平氏が就任する。26年のU-17W杯を目指すU-16日本代表監督には小野信義(おの・しんぎ)氏が就任する。
◆ニールセン監督のコメント「なでしこジャパンの新監督にご指名いただき、非常に光栄で誇りに思います。(中略)高い技術を備え、才能にあふれた日本選手たちと活動できることを大変うれしく思いますし、これまでの指導者の皆さんの素晴らしい業績に自分がこれから積み上げていけることにワクワクしています。(中略)新生なでしこジャパンを応援して頂けるよう、宜しくお願い致します」
女子U-16,U-17の代表監督には白井貞義氏が就任する。
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2024年12月10日 (火)
10日=横浜アリーナ(6581人) 2024Jリーグアウォーズベストイレブンが決まった。GK、DF、MFでは7人が初選出となった一方で、FWは受賞経験のあるベテランが顔を揃えた。J1初昇格で3位と大躍進したFC町田ゼルビアからは選出されなかった。
GKは、サンフレッチェ広島の大迫敬介が初受賞。DFは鹿島アントラーズの濃野公人が大卒ルーキーながら初受賞、史上5人目の快挙となった。「ずっと憧れていた賞。全く想像はできなかったけれど、自分が、というより(周囲に)成し遂げさせてもらった(賞)という思いが強い」と今季9ゴールの活躍とともに喜んだ。
名古屋グランパスからガンバ大阪に移籍し昨年の失点の多さから一転、堅守のチームの中心となった中谷進之介、優勝争いした主軸マテウス・トゥーレル(ヴィッセル神戸)と、広島の主将・佐々木翔と4人とも初受賞となった。
中盤では、柏レイソルを残留させたMFマテウス・サヴィオが「名誉に思うが、集団競技であるサッカーでは共に戦った仲間の力。さらに精進したい」と最終戦での残留決定と厳しかったシーズンを振り勝った。鹿島の知念慶も初選出され「まだまだやらなければならないし、もっともっとチームに貢献したい」とした。
横浜F・マリノスのFWアンデルソン・ロペスは2年連続得点王に輝いた。札幌戦でのゴールが今シーズンベストゴールに選ばれたG大阪のFW宇佐美貴史は実に9年ぶりのベストイレブンに返り咲いた。「キャリアでもべストゴール」と喜び、、功労賞を受賞した遠藤保仁コーチが大きな期待を込めて「(宇佐美について)もっとできるはず」と話したと聞かされると「その通りだと思う」と即答。ケガで悔しい思いをした終盤から早くも来季へ強い思いがにじんだ。
最終戦で優勝を決めた神戸の元日本代表コンビ、FW大迫勇也と、37試合に出場し自己最多に並ぶ13ゴールをあげて初のMVPを受賞したFW武藤嘉紀もベストイレブンは2年連続での選出。武藤は表彰スピーチでFC東京からマインツ(ドイツ)、ニューキャッスル(イングランド)、エイバル(スペイン)海外3か国で出場機会のなかった時期など苦しかった経験を明かし、「しかし、そういった苦しい経験、逃げ出したくなるような経験が、僕を人としても、サッカー選手としても強くしてくれたと今では感じられる」とキャリアに胸を張った。
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