スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年10月14日 (月)

サッカー日本代表W杯アジア最終予選無傷の4連勝なるか 15日オーストラリア戦に向け公式会見と練習 ホーム山場の試合に遠藤航主将前日練習を体調不良で静養 「チーム力は今が一番いい」守田英正

14日=埼玉スタジアム サッカー26年W杯北中米大会アジア最終予選大4節が行われるのを前に、日本代表は埼玉スタジアムで公式練習(非公開)と森保一監督と守田英正(スポルティング)が会見に臨んだ。その後練習がスタートしたが、キャプテンの遠藤航の姿がなく広報から「体調不良でホテルで静養している」と発表された。あす15日の試合出場についてのアナウンスはされていない。
 森保監督は会見で3連勝と、過去勝てなかった初戦、サウジアラビアでのアウェー勝利と2つの高いハードルを越えてのグループ首位独走に付いて、危機感と誇りの中でより高みを目指して戦っているそのバランスがいい」と、ここまで何度も口にしている日本代表の圧倒的スタートダッシュの理由、①日々成長②スタッフを含めた最高の準備③選手の覚悟に加え、それでも危機感を抱けるメンタルと誇りに代表される自信のバランスが非常にうまく作用している点を明かした。
 これについて、1月のアジア杯を8強で終えた際に強い危機感を報道陣に口にした守田は「(当時と比べても)高いレベルで御互いに要求し合えるようになり、そのうえで個々のキャラクターや個性を共有できスタッフと選手の関係が良い。チームの一体感、チーム力という点では今は一番いい。ただ、完成形ではないので、今後よりいいものになっていくと思うので、そこは是非期待していただけたらなと思います 」と余裕を見せ、隣で監督がうなづくシーンも。森保ジャパンが立ち上がった時からメンバーに選出されてきたベテランが言う「チーム力は今が一番」の言葉に強い説得力がある。
 日本代表は9月の最終予選スタートで中国、バーレーンと2連勝を飾って10月シリーズ初戦でサウジアラビアに勝利。前回カタール大会のアジア最終予選であげたゴール数12を早くも14と上回り無失点と他国を圧倒している。ホームでの代表戦は今年はこれで終わり、11月シリーズはインドネシアとのアウェーで後半戦へのターンをし中国ともアウェーで対戦する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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