サッカー日本代表最終予選3試合目 アウェー3連敗中のサウジアラビアの「鬼門」突破へ 15日オーストラリア戦(ホーム)の2試合メンバー発表 サウジ戦傾向と対策は・・・
3日=日本サッカー協会施設(千葉県内) 9月に始まった「26年北中米W杯アジア最終予選」の10月シリーズ、サウジラビア戦(10日、ジッダ)オーストラリア戦(15日、埼玉スタジアム)のメンバー27人が発表された。日本、バーレーン、中国、インドネシアによるこのグループの中でも10月シリーズの2連戦が前半の大きな山場とされる。
森保一監督は会見で「過去の勝利はこれからの勝利を約束してくれるものではない」と、9月シリーズの中国、バーレーン戦を連勝、12得点の好スタートを切ったものの気持ちを引き締めた。すでに埼玉スタジアムのチケットは完売と注目度も高い。
日本は22年カタールW杯のアジア最終予選が行われた3年前も第3戦となったアウェー、サウジアラビア戦に0-1で敗れ、最終予選の初戦、3戦目でまさかの黒星を喫し1勝2敗と大きくつまづいてスタートしていた。
また、過去にも06年オシム監督時代のアジア杯予選で0-1、17年ハリルホジッチ監督当時のW杯アジア最終予選でも0-1と、サウジでの同国とのアウェーは3連敗中と今回もまさに「鬼門」がたちはだかる。
3連敗のスコアは全て0-1、しかも3戦とも後半の中盤で失点していることから、暑さで後半になって体力を消耗し、それがミスにつながったとの傾向は顕著だ。森保監督は「代表選手の大半がヨーロッパで涼しいというよりもう寒い中で活動している中で、(サウジアラビアでは)30度超えの気温の中で戦う。暑熱対策は簡単なことではない。タフな試合になる」と、今年残る4試合の流れを決定付け、日本代表の底力を問われるポイントの試合に集中した。
代表にはイングランド2部のブラックバーンに所属する28歳のFW大橋祐紀が代表初めて選ばれた。異例ともいえる28歳での「遅咲き」での選出に監督は「結果を出せばだれにでもチャンスはあると知ってもらえればと」、Jリーグ、海外リーグをコーチ陣で網羅してスカウティングしている点を強調した。