スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年9月11日 (水)

サッカーW杯アジア最終予選2戦目でバーレーンに大勝した日本代表、森保監督が帰国。「スタートダッシュが良くてもゴールが良くなければダメですから・・・」森保監督 2試合計12得点と早くも前回最終予選の総得点に並ぶも気持ち緩めず

11日=羽田空港 サッカーの2026年W杯北中米大会アジア最終予選で、2試合目のバーレーン戦に5-0と大勝した日本代表の森保一監督、Jリーグでプレーする選手たちが22時過ぎに羽田空港に到着した。監督は「夜中の応援ありがとうございました」と報道陣に一礼。初戦の中国戦に7-0と圧勝しバーレーンにもアウェーながら5-0と完勝。得点は2試合で合計12点と、前回のカタールW杯最終予選の総得点に早くも並んだ(得点12失点4、勝ち点22でグループBを2位で突破)。監督は「2試合の総得点ですでに前回を上回るいいスタートダッシュは切れたが、ゴールが良くなければダメですから、まだまだここから」と、気持ちとスピードを緩めることなく10月のシリーズに向かう意気を見せた。前回のアジア最終予選(21年)では初戦のオマーン戦に敗れ、2試合目のアウェー・中国戦に1-0で辛勝。3試合目のアウェーでサウジアラビアに敗れ頭の3試合でスタートダッシュに大きくつまずいた。
 当時、勝ったものの内容が乏しかった中国戦から帰国した森保監督に同じ羽田空港のロビーで「状況次第で辞任する覚悟は?」と聞いたのを思い出した。いつでも覚悟と一緒に戦う仕事だが、この日はこのまま最終予選を駆け抜ける、という強い覚悟が漂っていた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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