パリ五輪 サッカー男子U23日本代表は準々決勝で敗退 細谷の幻のゴールでスペインに完封負けし56年ぶりのメダル獲得ならず
2日フランス・リヨン(スタッド ド リヨン) 天候曇りのち雨 気温30度 湿度85% グループリーグを3戦全勝無失点でトーナメントに進んだサッカーの男子U-23日本代表は、準々決勝でU-23スペイン代表と対戦した。前半11分にフェルミン・ロペスの左足のシュートが決まって先制を許し、前半40分には細谷真大のゴールで同点に追い付いたと思われた。しかしこれが「VAR」で細谷の足が出ていたためにオフサイドと判定。「幻のゴール」となり0-1で後半に臨んだ。
日本は再三のチャンスを作ったが決めきれず、逆に28分、41分とCKから失点し0-3と完敗を喫した。
21年の東京五輪準決勝で敗れスぺインにまたもトーナメントで敗れ、1968年メキシコ五輪以来56年ぶりのメダル獲得はならなかった。
今大会出場16カ国中、日本はただ1カ国「オーバーエージ枠」の起用を見送り、4月にU23アジア選手権を制した若いチームで臨んだ。大会が始まると半田陸がケガで離脱、選手の入替えを行い、初戦のパラグアイ戦ではFW平河悠が右足首を負傷。さらにリーグ戦最後のイスラエル戦ではMF川崎颯太が腰のあたりを強打するなど、現地に入ってからチームにとって「苦しい台所事情」が続いた。しかし大岩監督はコロナ禍でアンダー世代のW杯が中止されるなど辛い思いを味わってきたこの世代の五輪への強い気持ち、成長度にかけ、五輪8回目の出場で「OA」を使用しなかった五輪として初の8強進出を果たした。