バドミントン 今大会が「ワタガシ」最終戦となる混合ダブルス渡辺・東野ペアがダイハツオープンを前に会見「日本の皆さんに見てもらえる数少ない大会、2連覇を目指す」解散は東京五輪後からイメージ
19日=横浜アリーナ バドミントンの「ジャパンオープン2024」が20日に始まるのを前に、パリ五輪で東京に続く2大会連続銅メダルを獲得し今大会を最後に13年間のペアを解散する混合ダブルスの渡辺勇大(27)、東野有紗(28=ともにBIPROGY)が大会の会見に出席した。渡辺は解散までの経緯を、すでに東京五輪が終わった際に「パリが集大成になると思っていた」と説明。「ワタガシペアとして最後の大会なので楽しんで、観ている方々にも混合ダブルスを楽しんでいただけるように頑張りたい」(東野)「日本の皆様の前で見せられる数少ない試合、ベストを尽くし昨年の優勝の勢いをそのままに2連覇目指して頑張っていきたい」(渡辺)と、ペア最後となる大会への思いを話した。
渡辺は今後も混合ダブルスを続け、9月の社会人選手権には田口真彩(18= ACTSAIKYO)にエントリーはしているが、「まだお話できる見通しが立っていない」と会見で答え、東野は「桜本(絢子、28=ヨネックス)選手とロサンゼルスオリンピックを目指す」とした。
女子ダブルスの志田千陽(27)、松山奈未(26、ともに=再春館製薬)も会見に臨み、銅メダル獲得の反響の大きさに改めて驚いているとし、「子どもの頃から憧れの大会だった、家族も見に来る。ひとつひとつ勝ち上がって一番高いところに行けたらと思う」(志田)「空港でも職場でもオリンピックの凄さを感じたが、あすから試合があるので皆さんの応援を力に変えて頑張りたい」(松山)と、五輪のリスタートに意欲を見せた。
今回はバドミントンの人気をより高めて定着させるために、バドミントン協会は横浜市内の全小・中学校に対して告知のチラシを配布。大人と子どもの入場を(2人まで)一緒にするなどチケット販売にも工夫をし、「パリ五輪の余韻のなか、次のロス五輪にスタートを切ることになる」(村井満会長会見で)と他競技に先駆けたリスタートの機会を活かす工夫をしている。大会は25日まで横浜アリーナで行われる。
■パリ五輪男子シングルス銀メダリスト グンラプッド・ピチットサーン(タイ) パリでメダルを獲得してとてもうれしかった。自分にとって初めての五輪で、タイに帰国してからも忙しかったが今大会は大きなトーナメントなんで精一杯頑張る。男子シングルス(競争は)はかなり厳しい。
■村井満会長 パリ五輪の余韻がまだ残っているところでこのタイミングで次のロス五輪に向けたスタートが切られることになります。世界24カ国から代表選手が招集されています。横浜での開催は初めてとなります。選手たちには新たな気持ちで素晴らしいバドミントンをご披露頂けると思いますし、事務局側もそのつもりで最高の準備をして参ります。