スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年8月10日 (土)

パリオリンピック男子マラソン 4回目のマラソン赤﨑暁が2時間7分32秒の自己新で6位入賞の大躍進 日本男子は2大会連続6位入賞に 金メダルはエチオピアのトラ2時間6分26秒の五輪新 3連覇に挑んだキプチョゲは途中棄権 

10日 パリ支庁舎からアンバリッドをゴールとする42・195㌔の片道コースで行われたパリオリンピック男子マラソンが日本時間の10日午後3時にスタート(81人出場、気温19度、湿度66%)。赤﨑暁(あかさき・あきら、26=九電工)が2時間7分32秒と、オリンピック史上最難と言われた起伏の激しいコースで自己記録(2時間9分6秒)を一気に1分半更新する2時間7分32秒と自己新をマークして6位入賞を果たした。メダルまでの差は32秒。前回の東京五輪(21年、札幌で開催)で6位に入った大迫傑(33=ナイキ)は2時間9分25秒で13位、小山直城(28=ホンダ)は2時間10分33秒で23位だった。
 レースは難所とされた上り坂、また足に大きな負担のかかる下り坂で大きく動く展開で、28キロ過ぎ、上り坂でエチオピアのトラがトップに。トラは五輪記録となる2時間6分26秒で金メダルを獲得した。銀メダルはベルギーのアブディで2時間6分47秒、銅メダルはケニアのキプルトで2時間7分00秒だった。
 リオデジャネイロ五輪、東京に続く3連覇に挑んだケニアのエリウド・キプチョゲは35㌔前で棄権。81人の出場者のうち10人が棄権した。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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