パリオリンピック サッカー女子なでしこジャパン 延長戦でアメリカに突き放され準々決勝敗退 東京五輪、23年女子W杯に続き世界4強の壁に阻まれる
3日パリ(パルクデプランス) 天候晴れ、気温23度、湿度60%
パリオリンピックに出場しているサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、準々決勝1回戦でアメリカと対戦し、90分では決着が付かず延長前半のアディショナルタイムに、右サイドからFW・ロドマンに決勝ゴールを奪われ0-1で敗れて大会を終えた。
21年の東京五輪(8強)、23年女子W杯(オーストラリア・ニュージーランド大会、8強)に続き主要大会での4強の壁をまたも突破できなかった。アメリカとは過去の対戦でも1勝しかあげておらず(2011年W杯でのPK勝ちは記録上引き分け、初勝利は翌年の国際大会)オリンピックの対戦でも未勝利(4敗)。国際主要大会で直近に対戦したのは2015年W杯カナダ大会の決勝以来だった。
なでしこはグループリーグ第1戦にスペインに逆転負けを喫したが(1-2)、2試合目のブラジルにはアディショナルタイムに2点を奪って逆転勝ち(2-1)、最終戦のナイジェリア戦には3-1と勝利してグループ2位でグループB首位のアメリカとのトーナメントに入った。中2日の過密スケジュールで両者の足が動かなくなってしまった苦しい時間帯にアメリカが粘ってなでしこを振り切った。
東京五輪でスウェーデンに負けて8強に終わったのち、日本サッカー協会は高倉麻子監督に代わってU20W杯で初優勝を果たした池田太監督を選出。育成年代からともにチームを構成したDFの南萌華、高橋はな、長野風花、宮澤ひなたら9人をなでしこジャパンへと成長させ、熊谷紗希、長谷川唯らとの融合でチームをここまでまとめた。池田監督はパリ五輪までの契約と見られ、日本サッカー協会女子委員会は今後、次期監督の選出にも着手することになる。