なでしこジャパン パリ五輪に向けて合宿スタート 気温34度湿度70%に光化学スモッグ発令も何のその「誰も怪我をせずピリッとした練習ができた。全員がちゃんと仕上げてきた証拠」GK山下も手応えの初日に
8日=千葉市内 パリオリンピックに出場するサッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」が、気温33・7度、湿度69%、さらに千葉市内に光化学スモッグが発令されるという厳しいコンディションの中、初戦となる26日のスペイン戦(ナント)に向けて国内合宿をスタートした。13日には、国内での「壮行強化試合」として「MS&ADカップ2024 ~能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登」でガーナと対戦する。キャプテンには、東京五輪に続き、熊谷紗希(ローマ)が指名された。初日は酷暑ともいえるピッチで約1時間半、ミニゲームも行うなど内容の濃い練習に。宮本恒靖新会長が宿舎を訪れ「(なでしこが)喜ぶ姿が人々に勇気や元気を与えてくれる。頑張って欲しい」と激励したという。GK山下杏也加は「あの言葉でみんなピリッとして思った以上に力のこもった練習になったかもしれません。それでも誰も怪我をしなかったのは全員がきちんと仕上げてきた証拠」と充実感を漂わせ、池田太監督から出されていた「初日からある程度の強度で練習をスタートする」との宿題に答えを出した。
13日の試合後、フランスへ出発する。パリ五輪のグループリーグでは、昨年のW杯優勝国・スペイン(ナント)、27年のW杯開催国となったブラジル(パリ)、日本と同じくW杯に連続出場をするナイジェリア(ナント)と対戦する。