スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年6月16日 (日)

93年Jリーグ開幕でハットトリックを決めたジーコの伝説のシーンがカシマスタジアムの壁画に「献身 誠実 尊重」のスピリットも 制作はエスコンのダルビッシュ、大谷の肖像でも話題の「OVER ALLs」

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©KASHIMA ANTLERS

16日=県立カシマサッカースタジアム 午後6時からの新潟戦を前に、1994年の現役引退から(6月15日、磐田戦)30年の節目を迎えたクラブアドバイザー・ジーコを称え、スタジアム3番ゲート階段横の壁にJリーグ開幕戦(対名古屋)で伝説のハットトリックを決めた際の写真(撮影・クラブオフィシャルフォトグラファー、櫻井由美氏)をモチーフにした壁画が完成、お披露目された。現在来日してJリーグを視察しているジーコも除幕式に出席し「これだけの壁画を描いてもらい、もの凄く嬉しいし感動的だ。このシーンからアントラーズもJリーグも世界に知られるようになった思い出深いシーンだ。(壁画にも描かれている)サポーターの皆さんには、ここを通ってスタジアムに入りながら私と歴史を思い、それを応援に繋げて頂ければさらに嬉しい」と、スペシャルゲストのアルシンド氏、ゲートに駆けつけたサポーターの声援を受けながら感慨深そうに、横18・7メートル、高さ7・2メートルと国内スタジアムでは最大級となる壁画を見つめた。壁画には、ジーコと鹿島の魂であり哲学「ジーコスピリット」=献身、誠実、尊重がポルトガル語で刻まれている。
 制作したのは、昨年オープンした北海道日本ハムのホーム「エスコンフィールドHOKKAIDO」でも大きな話題を集めたダルビッシュ、大谷翔平の壁面アートを描いた制作会社「株式会社OVER ALLs」。代表の赤澤岳人さんは除幕式で「色々な壁画を描いて来ましたが、新しいところとは違ってここは聖地。特別に責任重大でした。きょうは父の日で鹿島ファミリーにとって父のような存在のジーコさんの壁画を発表できたのも感激」と、ジーコを隣に緊張した様子で、壁画アートを12日かけて完成させたという山本氏は「ジーコさんの後ろで声援を送るサポーターの熱気、声が聞こえてくるような雰囲気を描くのに苦労しました」と、除幕を終えて最後のサインを入れた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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