BリーグCS第2戦 ワイルドカードから勝ち上がった広島が前年王者・琉球を下して1勝1敗のタイに 28日に決戦 「広島が勝つのは難しいと言われたが・・・」ミリング監督も驚くチームの急成長
26日=横浜アリーナ バスケットボールBリーグの王者決定戦「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP」第2戦目が行われ、ワイルドカードから初の決勝に上り詰めた広島ドラゴンフライズが、前年王者の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)を72対63で下して1勝1敗のタイに持ち込んだ。両者の決戦は28日の第3戦までもつれ込んだ。
25日の第1戦に62対74で敗れた広島は、中村拓人がこの試合でタイに戻す闘志の先制シュートを決めると、エバンスの連続得点、ブラックシアー・ジュニアが3ポイント、河田チジリがオフェンスリバウンドを奪っての得点と、開始3分40秒で一気に11-3まで差を広げ、2試合目に王手をかけていた琉球はここで早くもタイムアウト。ハーフタイムは30対34と琉球にリードを奪われ折り返したものの、この怒涛の先制攻撃と「11点差」を最後までアドバンテージとした。
エバンスは16得点6リバウンド5アシスト、山崎稜は3ポイント4本を決め(成功率は80%)14得点、中村が13得点3アシスト2スティールとそれぞれが持ち味を存分に発揮した展開で、試合後、広島のミリング監督は「タフなバトルだった」と大きく息をつき、「寺嶋(良、3月に右半月板損傷で離脱)がケガをした時には、広島の(CSは)難しいとの声が上がったが、CSに出場し中地区、西地区の王者を倒し琉球とも互角の戦いをしている。自分たちの力を発揮し自信を持っている。選手たちに毎試合毎試合驚かされている。第3戦も自分たちの力を証明する」と、試合後すぐに28日を見据えた。通訳に「下剋上」の意味は説明してもらっているというが、監督にとってファイナルで前年王者と互角に組んだ決勝は、下剋上やUPSET(番狂わせ)ではなく、会見中でも数回口にしていた「急成長」によるようだ。