スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年4月15日 (月)

Wリーグプレーオフ 両チーム監督、選手コメント「チーム全員でチームを作りあげた」富士通・宮澤主将 「この負けを次に繋げチャンスを掴む」デンソー・高田

試合後の記者会見から(コメントは要旨抜粋)

16年ぶりVの富士通・テーブス監督 両チーム激しいDFだった。後半はほぼ同点(44-43)・・・スコア(1~4Q)のバランス、得点(者)の数、フリースローを打った選手、リバウンドも色々な人が取って、何より(多くの選手が得点につながる)アシストをしていて、うちのバスケットのムーブオンを本当に示せた試合だった。

宮澤主将 昨日の修正をしっかりできたのが勝因、アタックしてフェースアップする。それでデンソーは自分たちを止められなかったのではないかと思う。チームの勝利。チーム全員でチームを作りあげていくことにフォーカスしてやってきた。

町田 DFとリバウンドが試合のキーポイントだった。それを40分意識して、声でお互いに常に確認しながら、(試合中に)表現できたのが勝因につながった。(16年ぶりの優勝に)経験者がいなくて、先輩方の継承をするのに必要なことは伝えたつもりでしたが、(伝えている)自分たちにも経験がなかった。そうした部分を(エネオスから加入した宮澤や林が)優勝するためには何が必要かを伝えてくれた。

デンソー・ブクサノビィッチ監督  富士通に優勝おめでとうと申し上げたい。シーズン最終戦でエネジーを出し切ったほうが勝てる、という試合だった。DFで私たちの少しのコミュニケーションミスを富士通がうまく攻めてきた。(3Qで3点まで詰めたのに富士通のタイムアウトから得点差が開いたが?)タイムアウト前後の(相手戦術の)変化は感じないが、その後、たて続けにオフェンスリバウンドを取られて点差が開いてしまった。きょうは、彼らはゲームをうまくコントロールしていた。

高田 試合内容でいうと、DFをアグレッシブにいった裏をかかれていいパスをだされてしまった。もう少し判断を良くしなければならない。悔しいという気持ちもありますし、このチームで勝ちたかった。6年ぶりのファイナルを経験している選手が多いわけではないので、この負けを次に繋げていくことが大事で、この経験ができたから成長したと感じられるようにしたい。若手の成長が(自分たちをも)成長させてくれている。チャンスはまたやってくるので必ず掴みたい。

 

 

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

カテゴリー

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」