スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年4月18日 (木)

バドミントン桃田代表活動から引退 「交通事故で目の手術をしてから思うように見えなかったし動けなかった。今後も羽根は打ちたい」

18日=渋谷区オペラシティ(NTT・ICC) バドミントン男子シングルスで元世界ランキング1位の桃田賢斗(29=NTT東日本)が日本代表を引退するとして会見を行った。国際大会はトマス杯(27日から中国)が最後となる。会見の冒頭で桃田は立って「このタイミングで自分の口から感謝の気持ちを伝えたいと思い、このような場を設けていただきました」とあいさつした。今後もNTT東日本でのプレーは続け、地域貢献活動でバドミントンを広めるために「羽根を打ちたい」と笑顔を見せた。
 会見では「交通事故で目の手術をしてから、正直、思うように見えない部分や身体が動かせないというか、練習で疲労度を感じたり、苦しいこともたくさんありましたし、苦しいことだらけだった。ぼくなりに試行錯誤はしたつもりだったが、気持ちとプレーのギャップの中でもう一度世界のトップと戦うのは難しかった。それとまだ動けるうちに、楽しく羽根打つ時間が欲しいと思った。代表活動にはもう悔いはない、と思う」(抜粋)と、交通事故後の目の手術以降、長く抱えていた心境を吐露しながらも終始笑顔で答えていた。「日本代表は引退しますがまだまだバドミントン界に貢献したい」と最後も笑顔で言い切った。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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