スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年4月13日 (土)

Wリーグプレーオフ決勝は富士通が64対57でデンソーに先勝 16季ぶりの優勝へ堅い守備で王手「(優勝には)どこまで走るかがポイント」

13日=武蔵野の森メインアリーナ 女子バスケットボ―ルのWリーグのプレーオフ決勝が始まり、初戦は富士通レッドウェーブが初Vを狙うデンソーアイリスを64対57で下して白星で発進した(2戦先勝)。レッドウェーブはレギュラーシーズン1位で16季ぶりの優勝を狙う。試合は、立ち上がりから厳しい守備でデンソーにペースを掴ませなかった富士通が粘り強く試合を展開。3ポイントは17.6%と低かったものの、2Pが38。2%だったデンソーに対し53.3%と着実に積み重ねて逃げ切った。
 試合後、富士通のテーブスHCは「接戦になると思っていた。ディフェンスでのミスが少なかったのが良かった」と話し、王手をかけたあす14日に向けて「うちの選手がどのくらい走るかがポイント」と、さらなるスピードアップを求めた。
 一方、髙田真希が5ファールで退場するなど初Vへ苦戦したデンソーのヴィクサのヴィッチ監督は、「シンプルに富士通のほうがアグレッシブで勇敢だった。(そこに)点差以上の差があった」と話し、14日で挽回するために「ファイティングスプリット」をあげた。21点をあげた馬瓜エブリンは「相手が強くても自分たちがペースを握る試合を、とずっと言ってきた。(このプレーオフの)今が進化の時」と、試合の終盤にデンソーに迫った時間帯を「高いエナジーであすにつながる」と前向きに2戦目へ切り替えていた。2試合目は14日に行われる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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