サッカー「なでしこジャパン」池田太監督 パリ五輪の現地視察から帰国 列車の移動、混雑、練習会場ほか実地体験で収穫
27日=羽田空港 パリオリンピックを目指し現地視察のため渡仏していたサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」の池田太監督が、3都市での調査を終えて帰国した。1次リーグ初戦のスペイン戦、同3戦目のナイジェリア戦が行われるフランスの西部ナントで、2戦目のブラジル戦はパリで実施され、決勝トーナメントに進出した後はリヨンで組まれている。監督と総務担当者はパリ五輪の組織委員会とFIFA(国際サッカー連盟)と共に3都市を本番と同じくTGV(フランスの高速鉄道)で移動し、距離や時間、導線、列車の混雑、移動での疲労など現地で体感したという。W杯とは違い、専用のホテルはなく選手村を利用するため、例えばトレーナーほかどのくらいのスタッフが(ADカードの制限があるため)、どこまで入れるかも確認する必要はある。
練習会場もいくつかの候補から希望しても必ずしも許可が下りるかは不明で、芝生も現時点ではまだ育成中だったそうだ。「練習会場もここはクローズ(練習非公開)ができなさそうだ、とか細かい点を色々確認でき、また、現地の担当者と実際に会って話せたのは良かった」と現地視察の手応えを口にした。監督が下見をしている安心感は選手にとっても大きいアドバンテージになる。