48年ぶりの自力出場を狙う女子ハンドボール日本代表「おりひめジャパン」20名発表 「ラストチャンスを掴みたい(団体球技の)競技は違うけれど同じ日本代表を背負う仲間に励まされた」主将に立候補した相澤、五輪への強い気持ちを見せる
1日=ナショナルトレーニングセンター(東京北区) 11日からのパリ五輪世界最終予選で(14日まで、ハンガリー)48年ぶりのオリンピック自力出場を目指す日本ハンドボール女子日本代表(おりひめジャパン)のメンバー20人が発表された。楠本繁生監督は会見で「選手、スタッフと切符を取りに行って帰ってくる」と話し、自ら主将に立候補してチームを引っ張る相澤菜月(25=北国銀行)は「もう次がない戦い。男子に続いてラストチャンスをつかみたい」と強い気持ちを示した。また、ここまでパリで実施されるチーム球技七つのうち、少なくても男女どちらかが全ての球技に出場する快挙が果たされており、相澤も「ものすごく励みになる。競技は違っても同じ日本代表を背負う仲間。いい流れに乗りたい」と、すでに突破を決めた女子団体球技、七人制の女子ラグビー「サクラセブンズ」、バスケット「アカツキファイブ」、女子ホッケー「さくらジャパン」、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の自力で切符を掴んだ女子代表に続きたいとした。
2021年開催国枠での出場となった東京五輪では出場12カ国で最下位。この3年で楠本監督のもと海外の選手にも当たり負けしないパワーやスピードを磨いて来た。GK亀谷さくら(37=ブザンソン)、LBの佐々木春乃(29=ドルトムント)は海外クラブに在籍しており会見には出席しなかったが、最年少は21歳のRB石川空、RW吉野珊珠(いずれも大体大)。1976年のモントリオール五輪以来となる自力出場を狙って、昨年先に出場を決めた男子を追う。
世界最終予選は12チームが3組に分かれ、各組4チームによる総当たり戦で各組上位2チームが五輪出場権を獲得する。日本は東京五輪4位のスウェーデン、同7位のハンガリー、カメルーンと同じ組に入った。昨夏のアジア予選ではライバル監督に1点差で敗れて五輪出場権を掴めず、選手たちも一度は大きく落胆したが、残るチャンスに全員が気持ちをひとつにして臨む。