パリオリンピック・パラリンピック日本選手団の公式スポーツウエア発表「観客の心を震わせる演技で金メダル3つを」体操・橋本大輝 一方入場行進で着用する式典服は東京でのAOKIと理事の不祥事の影響か発表なくひっそり・・・
17日=日本橋三井ホール 7月26日に開幕する24年パリオリンピック・パラリンピックで日本選手が着用する「オフィシャルスポーツウエア」の発表会見が行われ、提供するアシックス、代表がすでに決定している男子体操の橋本大輝(22=セントラルスポーツ)、女子レスリング53㌔級の藤波朱理(20=日体大)、ボッチャの廣瀬隆喜(39=西尾レントオール)らオリンピック・パラリンピックの出場選手が揃ってウエアを披露した。橋本は、東京五輪では届かなかった団体総合、個人総合の連覇、種目別鉄棒と3つの金メダル獲得を宣言し、「東京は無観客だったのでパリ五輪で観客の前でできるのが本当に楽しみ」と、ジャパンレッドと言われる赤のユニホームに気持ちを新たにした。
ファンや応援するための「応援ウエア」も発売される。
ユニホーム開発のコンセプトは「日の出」をイメージした色で寒暖差が大きいと予想されるパリでの「コンディション」と「サステナビリティ」の両立。東京大会で提供したものと比較して約34%排出量を削減したという。アシックスが提供するウエア、シューズ、バッグを表彰式、選手村で着用する。
一方、華やかな開会式で着用され、過去、世界的なデザイナーのデザインなどでも注目を集めてきた入場行進、移動で着用する式典用公式服について、アシックスのウエア展示の後方にひっそりと置かれ、内容については一切公表されなかった。シンボルとなってきた上着は白で、夏に洗濯が可能な素材。中に着用するブラウス、シャツのエリに赤と紺のラインが入ったシンプルなものに。JOC(日本オリンピック委員会)は発表していないためどこかのメーカーのものか、或いは提供か、自費で買い上げたのか不明で、異例の「特別感なし」となった。
前回東京五輪で公式服を担当した「AOKI」の元幹部らが、大会組織委員会理事に賄賂を渡した罪に問われ、執行猶予のついた有罪判決を受けており、入場行進という世界中の注目を集める場面で着用するウエアに不祥事の影響が投影される形となったようだ。フランスは公式ウエアで「ルコックスポルティフ」や開会式の公式服は「ベルルッティ(BERLUTI)」が担当すると発表され注目を集める。イタリアは「EA7エンポリオアルマーニ」など、「開会式は世界的なファッションショー」とも言われる楽しみもある。
選手のコメント
・木下あいら(17 パラ水泳) すごく楽しかった。初めてのパラリンピックなので楽しみたい。自己ベストで金メダルをとりたい。
・廣瀬 代表のウエアを着ると引き締まる気持ちが湧いてきた。5大会目になるパリで連続してチームでもメダルを目指し、個人ではまだメダルがないので精一杯金メダルを取りにいきたい。ファンの方々やお客さんにも戦う姿を見せたい。
・新保大和(22 パラ陸上円盤・砲丸) しっかり代表に入って、出るだけではなくメダルを取りたい。アシックスに入社してそのウエアを着ている。社員のモチベーションにもしたい。
・バレーボール・西田有志(パナソニック) 気持ちが引き締まりました。多くの方々に足を運んで頂き応援ウエア着て声援してもらえると選手に力になる。あと100日しかないので金メダルに向けて準備したい。
・藤波 (100日前の現時点で)1カ月前にケガをし復帰を目指している。これも金メダルのための試練だと前向きに捉えている。
・橋本 体の反応は凄くいいのでこの良い調子をパリにつなげたい。体操で心を震わす演技ができたらと思う。