J１リーグ１６年ぶりの東京ダービーは東京V２点リード、FC東京退場者、後半FC東京２点・・・波乱のJ1東京ダービー復活
１３日＝味スタ（観衆３１７４６人） J１復帰で１６年ぶりに実現した東京ヴェルディとFC東京の「東京ダービー」は、東京ヴェルディが先制、さらにFC東京には前半で退場者が出て数的不利を背負いながら後半は流れが一変。ヴェルディが２点リードを守れず、１人少ないFC東京が同点に追い付くなどドラマチックな１戦となり2－2の引き分けで、復活したJ1東京ダービーの歴史がスタートを切った。
前半26分、左サイドのFW染野唯月のパスを受けたMF見木友哉がエリア内でFC東京MF安斎颯馬に倒され（安斎にはイエローカード）、見木がこのPKを自らゴール右へ決めてヴェルディがホーム初勝利に向かって1点を先制した。
前半33分にはDFの宮原和也が相手パスを鋭い出足で奪うと、ゴール前へクロスを展開。エリア内で待ち構えていたFW・染野がテクニックを存分に示す右足のボーレーシュートで２点目を奪った。前半43分には、すでにカードを一枚受けていたFC東京の安斎が、東京Vの見木の足を踏み付ける行為で早くも2枚目のイエローで退場処分に。FC東京は数的不利を背負って後半２点のビハインドを追う苦しい状況に追い込まれた。
サッカーではもっとも危険な得点と言われる「２－０」の定説なのか、３点目を奪いに行けるはずのヴェルディはFC東京のパワーを受けてしまう。後半23分、東京Vのパスを奪った右サイドの白井康介が縦へ突進、ゴール前のクロスに最後は交代で入ったFW遠藤渓太が右足で合わせ、1点を返した。これで勢いに乗ったＦＣ東京は、たたみかけるように長友佑都を右サイドに投入。ダービーに期待し集まった３万人のファンたちも特別な雰囲気を演出する。ヴェルディは逃げ切りをはかろうとしたが、アディショナルタイム４分（後半４９分）、仲川輝人からの横パスを受けた遠藤が切り替えして左足でシュート。これがゴール左隅へ決まり試合の最後に２対2の同点となった。
ヴェルディは連勝とホーム初勝利を狙ったがこれでリーグ最多の５引き分けで１５位（１３日時点。勝ち切れない試合が続くなか、J1での戦いに一刻も早く順応したいところだ。
