スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年4月22日 (月)

バドミントン協会立て直しへキャンペーンメッセージ「自由に羽ばたけ もっと高く、もっと強くWe can Fly」Jのテーマ制作の春畑道哉氏のアンセムも完成 明治安田生命がスポンサーに

22日=Japan Sport Olympic Square (東京新宿区) 昨年6月に、不正問題からの組織立て直しをかけて前・Jリーグチェアマンの村井満氏が会長に就任した日本バドミントン協会が「バドミントンの未来に向けて」と題した会見を行い、そのなかで村井会長が、今年3月中旬に公表した23年度決算の見込みとして示した約3億円の赤字と、約1億4千万円の債務超過について「(最終的には6月の確定発表を待つが)ギリギリ(債務超過を)回避できたのではないか」と、目指していた24年度での赤字解消に前向きな見通しを明らかにした。
 公益財団法人として債務超過の連続で認定を取り消される場合があり、3月の時点で強化費を8億から3億円に圧縮する方針を示し、さらに個人、企業の寄付や賛助会員を短期間で募るなど年度末に駆け込む形で様々な協力を得られたと言う。
 この結果、1億4千万円の債務超過予測に対し「恐らく1億5千万は超えたのではないかと思う」と、一時は清算の不安で眠れなかったと明かす村井会長も一先ず「底は打った」と
安堵した様子だった。
 発表された目指す方向性(パーパス)、ビジョンには、AIを利用した解析を行う会社と共同で、バドミントン協会登録者や一般のファン200万人へのアンケートを実施。パーパスを「スポーツを通じて『こころ踊る・豊かな』世界を創る」と定め、そのバリューには「健やか」(心身の健康)「育む」(豊かな人間性)「繋ぐ」(多様性の受容)とキーワードを選んでトップ選手からジュニア、シニアを含む広い層でのバドミントン普及を目指す。その一環として
バドミントン協会のキャンペーンメッセージを「自由に羽ばたけ もっと高く、もっと強くWe can Fly」とし、村井会長自筆の「We can Fly」を商品化するなど今後活用するという。
 Jリーグ「Jのテーマ」でもお馴染みのギタリスト春畑道哉氏が作曲したオリジナルアンセム「We can Fly」も今後、試合会場などでかけていく。
 バドミントンは家族でレクレーションに行うスポーツのトップにランキングされたり、年1回以上バドミントンに親しむ人口は約数百万人と高い潜在能力を持つ。村井会長は、アウトドアスポーツとして世界的にも人口が急増している「エアバドミントン」、「パラバドミントン」といった競技連盟との連携や、出井宏明企画本部長は「いつでも、どこでもバドミントンが気軽に楽しめる環境を整備したい」と将来的な構想も明かした。
 27日、代表引退を発表した桃田賢斗(NTT東日本)が最後の国際大会出場と表明した「トマス杯」(西都)が始まる。村井会長は中国で行われるBWF(世界バドミントン連盟)の会議と選手の激励を兼ねて現地に入る予定となっている。

◆明治安田生命は日本バドミントン協会の、競技の未来を担うジュニア世代の競技普及、育成、強化を目的とした事業を支援するプログラム「未来世代応援パートナー」のパートナー企業に就任したと発表した。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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