スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2024年2月28日 (水)

なでしこジャパンパリ五輪出場決定 北朝鮮を2-1で下して2大会連続五輪 180分の激闘を高橋、藤野のゴールで逃げ切る

 両チームとも交代はなく後半へ。1点を奪いに来る北朝鮮は立ち上がりから攻勢をかけ2分には早くもシュート、日本のDFにプレッシャーを与える。北朝鮮がペースを握りかける時間帯、先に動いたのは池田監督だった。上野に代えて清家を投入。高橋と同じレッズレディースの一員で、今大会前の皇后杯で前十字じん帯を断裂してメンバー入りを逃すことになった猶本光の思いを背負う。清家の

交代を待ったかのように、北朝鮮は、ジッダでの初戦で日本を再三ピンチに立たせたFWキム・キョヨン、強いシュートを持つミョン・ユジョンと一気に3枚代えで勝負をかけてくる。23分には北朝鮮にゴール前に攻め込まれたが、日本は全員で体を張ってピンチをしのぐ。直後、北朝鮮側にイエローが出され、これで勢いが一瞬止まったかのように日本が落ち着く。
 するとたて続けに日本がゴール前へボールを繰り出し、31分、長野がスルーパスを右サイドの清水に展開すると、清水は右からクロス、後方から上がった藤野が頭でこれに合わせてゴールを奪い、2-0と勝利に大きく近づく追加点を奪った。
 しかし36分、DF南のパスがカットされてしまい、これをエリア内を狙ってキムヒヨンへ。DF高橋を連れながらも絶好のループでGK山下をかわして1点を返す。
 日本はその後、FW植木、18歳ながら難しい状況に対応した古賀を投入。アディショナルタイム5分を凌いで2-1で勝利(2試合合計も2-1)し、東京五輪に続き2大会連続6度目の五輪出場を叶えた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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