マラソングランドチャンピオンシップ(MGC) 男子は、小山直城(HONDA)が優勝、2位の赤﨑暁(九電工)がパリ五輪代表に決定
15日=パリ五輪マラソン代表選考会 東京・国立競技場発着42・195㌔ 気温14度、湿度99%
男女とも上位2人が24年パリ五輪出場権を獲得する「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」がスタートし、男子(61人)は、これがマラソン130回目となる川内優輝(AD損保)がスタートと当時にスタジアム内のトラック周回からトップに立った。激しい雨が降り続くスタート地点となったが、「悪天候、悪条件は大好きな展開、ただし暑いのは苦手」という川内にとって、絶好のコンディションとなった。その気持ちの表れかスタートから飛び出しそのまま有力選手が後続で駆け引きをする中、最大40秒の差をつけて独走のまま勝負が始まる35㌔へ。35・3キロで九電工の堀尾謙介がリードする集団6人が川内を吸収、7人で五輪をかけた順位争いとなった。
今大会のコースは4年前と大きく変更され、折り返しが2か所から6カ所と大幅に増え、ラスト5キロにはコース最大の上り坂があるなどタフな設定に。男女とも、カーブの攻略と勝負を決めるラストの足が大きなポイントとなった。
36キロ以降、本田の小山直城(ホンダ)が飛び出し2時間8分57秒で1位でゴール。2位には赤﨑暁(九電工、2時間9分6秒)が入って代表に決定。大迫傑は3位、難しい選考レースを作った川内は4位だった。日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)は12キロ手手前で途中棄権した。※タイムは速報値