浦和サポーターの暴徒化問題 新たに4人の無期限入場禁止処分を決定「調査は継続中」宮本専務理事 日本協会、Jリーグ合同で異例のメッセージを発表
21日=文京区・JFAハウス(日本サッカー協会) 日本サッカー協会(JFA)が理事会を行い、8月2日開催の天皇杯ラウンド16の名古屋グランパスvs浦和レッズ(8月2日、CSアセット港サッカー場)の試合後に発生した浦和サポーターの違反行為に関し、宮本専務理事は「画像など情報を追加し判定したうえで新たに4人に対して無期限の入場禁止処分を科した。今後も(調査は)継続される」と話し、現在もJFA内での調査は行われており、警察にも被害届けが出ているとの認識を示した。また、日本サッカー協会、Jリーグ、またJリーグ全60クラブで、今回の違反行為に対して異例ともいえる共同メッセージを始めて発表した。
(以下全文)
JFAの司法機関(規律委員会、裁定委員会、不服申立委員会)は独立した機関であり、司法機関の決定についてわれわれは関与することはできません。極めて厳しい決定ではありますが、本日開催したJFA理事会およびJリーグ実行委員会で、日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止めることを確認しました。
ファン・サポーターの声援や熱気によって生み出されるスタジアムの熱狂的な雰囲気は、チーム・選手の背中を後押しし、サッカーをより魅力的なものにするための重要な要素です。しかし、安全で楽しいはずのサッカー観戦環境が暴力や威嚇、破壊行為で侵されるようなことがあってはならず、日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいきません。もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築してまいります。
今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいくことを覚悟です。
繰り返しますが、われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです。
公益財団法人日本サッカー協会
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
Jリーグ全60クラブ