女子W杯なでしこジャパン また見る景色4強への再挑戦「もう1度強い日本を見せたい。私たちならできる」長野風花 池田監督は「3C」でスウェーデン対策に
10日=ニュージーランド・オークランド 天候晴れ、時々雨 気温12度
女子W杯ニュージーランド・オーストラリア大会準々決勝で4強をかけてスウェーデン(ランキング3位)と対戦する「なでしこジャパン」(同11位)は午前11時から公式練習を行い、午後2時半過ぎから池田太監督とMF長野風花が公式会見に臨んだ。激しい雨が降ったかと思うと快晴になり、練習場上空に虹がかかり、また厚い雲に覆われるなど、目まぐるしく天候が変わるなか、冒頭15分のみで非公開練習となった。9日の練習でクライストチャーチの合宿で痛めた左肩を気にする様子で練習を離脱した浜野まいか(19)は、「もう痛みもありませんし、大事を取りました。スウェーデンとの試合でピッチに立ちたい」と、スウェーデンのクラブ「ハンマルビー」に所属するだけに、同国との対戦に強い意欲を見せた。
8強で対戦hしたノルウェー戦では、交代を準備しながら出場できなかった。池田監督は、「浜野が(試合に)行ける、と十分に示せた」と話していた。ラインは踏めなかったがこの経験を浜野は「ピッチに立つだけで、大観衆の中で気持ちも上がって、ウォーっと(高揚する)となっちゃうので、自分自身、何をするかを理解してピッチに立ちたい」と冷静に振り返り、収穫とした。交代を待つ時間、審判に「早く早く(代えて)、終わっちゃう!」と手をパタパタさせて日本語で急かしたと笑った。
監督はスウェーデン戦に向けて「3つのC」をカギとした。会見でスウェーデンの高さについて聞かれ、「もちろんスウェーデンの高さはある。我々は、チャレンジ&カバーを徹底してコンパクトに戦う」と、challenge、cover、compactの「3C」を掲げた。
スウェーデンの高さという目に見える持ち味はもちろん警戒が必要だが、日本のコンパクトな攻守、戦術への対応力をスウェーデンは警戒する。試合は11日午後7時30分イーデンパークでキックオフ(日本時間午後4時半)。男子は「まだ見ぬ景色」8強への挑戦だったが、女子は「また見る景色」の再チャレンジ。長野は会見で外国記者から今回の結果が国内の女子サッカーにもたらす影響を聞かれこう答えた。
「試合が楽しみで早くみんなで試合がしたい。もう1度強い日本を見せたいと思うし、私たちならできると思う」自信に満ちた笑顔だった。
男子は「まだ見ぬ景色」8強に挑んだ。女子は「また見る景色」への再挑戦となる。