女子W杯 1次リーグ全日程終了し16強決定 ドイツが史上初の予選敗退 ブラジル、カナダも姿を消すなか、モロッコ、南ア、ジャマイカが進出、初の32カ国実施で勢力図にも変化
サッカーの女子W杯(オーストラリア・ニュージーランド大会)で、1次リーグの最終戦となるH組第3節がオーストラリアで行われ、過去優勝2回を誇り、FIFA(国際サッカー連盟)ランキング2位の優勝候補ドイツが、同ランク17位の韓国と1―1と引き分け、1勝1分け1敗の勝ち点4で同組3位が決定、同国初の1次リーグ敗退が決まった。また、同組ではコロンビアが1位、モロッコが初出場ながら2位通過を決めた。1次リーグ全日程が終了し、決勝トーナメント1回戦を争う16強も決まった。
今大会1次リーグを3連勝で抜けたのは、C組の日本とD組のイングランド、G組のスウェーデンの3カ国のみ。女子W杯が始まった91年(当時は世界選手権の名称)から今大会が9大会目で、全大会に出場してきたノルウェー、日本、アメリカ、ブラジル、スウェーデン、ドイツ、ナイジェリアのうち、ブラジル、ドイツが敗退。また東京五輪金メダルのカナダも予選で姿を消した。
こうした強豪国敗退の波乱の一方、32カ国になった今大会に初出場を果たしたモロッコは、昨年のW杯でアフリカ初の4強に進出した男子同様、女子が韓国とコロンビアを破って大躍進を遂げた。
アフリカ勢はモロッコ、2大会連続2回目の南ア、ナイジェリアと、4カ国中(ザンビアも初出場)3カ国が決勝トーナメントへ進出。南米は、ブラジルに代わってコロンビアが16強入りをするなど、女子サッカーの世界的勢力分布図も塗り替えられた予選リーグとなった。
3日キャンプ地クライストチャーチで最後の練習を終えたなでしこジャパンは、4日に、決勝トーナメント1回戦ノルウェー戦に向けてウエリントンに入る。