スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2023年7月26日 (水)

なでしこジャパンW杯2試合目コスタリカ戦 29歳猶本の魂のシュートと19歳藤野のパワフルなシュートで2-0とリードし後半へ

26日ニュージーランド・ダニーデン サッカー女子W杯で、なでしこジャパン(FIFAランキング11位)はコスタリカ(同36位)とグループリーグ2試合目を戦い、ザンビア戦から、コンディションを優先して先発4人を入れ替え、勝ち点3を奪いに行った。前半25分、右サイドから大会初先発に入った三宅が、田中に浮き球のパスを送り、田中は左サイドの猶本へ。猶本はこのボールを大事に、GKを見ながら切り込みペナルティーエリア左から左足を振り抜きシュート。2014年に初めて日本代表「なでしこジャパン」に選出されながら、ここまで9年間、足を踏み入れることのできなかった舞台で魂を込めたシュートで先制点とした。
 また27分には、昨年のU20W杯コスタリカ大会で活躍した19歳の藤野が、田中のシュートを弾かれボールに追いつき、ペナルティーエリア右からDF2人を抜いて突破。角度のないところから、GKのニアを抜く高度な技術の右足シュートで2点目を奪って前半を折り返した。苦節9年の猶本、昨年はアンダーカテゴリーで活躍したばかりの藤野、となでしこジャパンは世代を超えた2人のゴールで勝ち点3へ前進した。同じC組のスペインがザンビア戦で勝つか引き分ければ(NZ午後7時半)、3戦目を待たずに日本のグループリーグ突破が決まる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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