スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2023年6月19日 (月)

男子バスケットボールワールドカップ代表候補25名発表 八村は出場未確定「近く(意向など)話す」東野技術委員長 最終エントリーは8月23日

19日=都内 8月25日に始まる(沖縄、インドネシア、フィリピンでの3カ国開催)バスケットボールのFIBAワールドカップ2023(32カ国出場、日本のランキングは36位)に向けて、トム・ホーバス監督、東野智弥・技術委員会委員長、三屋裕子・JBA会長が出席して、日本代表候補選手25名が発表された。八村塁(25=レイカーズ)、ネッツに所属した渡辺雄太(28)らもメンバー入りした。しかし、最終的に八村が地元W杯に出場するかどうかについて、東野智弥技術委員長は、八村と契約する米大手代理人事務所「ワッサーマン」の八村担当者たちと協議中であるとし、「シーズン中はNBAに集中したいという話だった。近くチーム八村と話す予定」と、出場については未確定な状態。最終的なエントリー締め切りとなる8月23日までに12名に絞る。W杯では1次ラウンド(沖縄)で825日にドイツ代表(同11位)、27日にフィンランド代表(同24位)、29日にオーストラリア代表(同3位)と対戦する。
 強化試合は、7月8日、9日にチャイニーズ・タイペイ(69位)と対戦(浜松アリーナ)。8月には2日、4日とニュージーランド(26位)と対戦し、大会直前となる8月15日アンゴラ(41位),17日フランス(5位)、19日はスロベニア(7位)と、2戦、3戦はランキングが上位のトップチームと対戦し、これが、W杯初戦となるドイツ戦への試金石と監督は位置付ける。
 監督は「(就任して)1年半、新しい選手が見つかって楽しみにしている。全員がハングリーです」と話し、前回19年大会での未勝利、45年ぶりの五輪出場となった東京大会での3連敗からの反撃に強い意欲を見せた。

男子日本代表候補

・ニック・ファジーカス(C、川崎ブレイブサンダース)
・比江島慎(SG、宇都宮ブレックス)
・アキ・チェンバース(SF、群馬クレインサンダーズ)
・ルーク・エヴァンズ(C、ファイティングイーグルス名古屋)
・永吉佑也(PF、ライジングゼファー福岡)
・須田侑太郎(SG、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
・張本天傑(PF、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
・安藤誓哉(PG、島根スサノオマジック)
・富樫勇樹(PG、千葉ジェッツ)
・原修太(SF、千葉ジェッツ)
・渡邊雄太(SF、ブルックリン・ネッツ)
・ジョシュ・ホーキンソン(PFC、信州ブレイブウォリアーズ)
・馬場雄大(SG)
・マシュー・アキノ(C、信州ブレイブウォリアーズ)
・八村塁(PF、ロサンゼルス・レイカーズ)
・吉井裕鷹(SF、アルバルク東京)
・川真田紘也(C、滋賀レイクス)
・テーブス海(PG、滋賀レイクス)
・渡邉飛勇(C、琉球ゴールデンキングス)
・西田優大(SG、シーホース三河)
・井上宗一郎(PF、サンロッカーズ渋谷)
・富永啓生(SG、ネブラスカ大学)
・河村勇輝(PG、横浜ビー・コルセアーズ)
・金近廉(SF、千葉ジェッツ)
・ジェイコブス晶(SG、NBAグローバルアカデミー)

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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