Jリーグ30周年記念イベントでベストイレブン MVP発表 MVP遠藤保仁に「オレは納得していない(笑)」中村俊輔 「納得しろよ!って」遠藤 2人のジョークに会場笑いに
1993年5月15日にJリーグが始まってちょうど30周年のこの日、「Jリーグ30周年記念イベント」が、Jリーグのパートナーの「明治安田生命」マイプラザホール開かれ、初代チェアマンとして開会宣言でリーグを船出させた川淵三郎初代チェアマンと、野々村芳和6代目チェアマンのトークショーをスタートに、30年間の様々な部門でのベストプレー、ベストイレブン(ファン、メディア投票)などの表彰も行われた。華々しいセレモニーは、10クラブで始まったリーグが、30年で41都道府県60クラブにまで拡大し、日本代表が7大会連続W杯出場を果たした充実感を、サポーターとも共有するため、オンラインで配信された。
MVPには、26年目のシーズンを磐田で戦っているMF・遠藤保仁が選出され、磐田の練習直後にオンラインで表彰式に登場。壇上で見ている中村俊輔が「オレは(遠藤のMVP選出に)納得していない」と、ジョークで祝福を送ると、「納得しろよ!って」と遠藤が返して会場も大きな笑いに包まれた。2人のこんなやり取りにも、歴史が沁み込んでいるようだった。イベントの開始に、当時国立競技場で演奏された
「Jのテーマ」を、春畑道哉さんが会場で演奏し、コメントはしなかったが美しい演奏に30年を祝福する思いが込められた。
ベストイレブン GK川口能活、井原正巳、内田篤人、田中マルクス闘莉王、中澤佑二、松田直樹、MF遠藤保仁、小野伸二、中村憲剛、中村俊輔、FW三浦知良(このうち、井原、中村俊輔、中村憲剛各氏が出席)
井原正巳「サッカーで飯を食っていけるなんて思ってもいなかった。開幕戦がもっと印象に残っています」
〇・・・井原氏へ、プレゼンターを務めた国民栄誉賞・国枝慎吾さんは自身が入院中に車椅子を使わなくてはならない状況になった直後、始まったJリーグをテレビで観て「勇気をもらっていた」と明かし拍手を送っていた。
中村憲剛「Jリーグに救って、育ててもらった。これから恩返しをしたい。(井原、中村俊輔と並んでの表彰に)ずっと憧れて見ていた方々と並べて本当に感激しています」
中村俊輔「このような賞を頂いて光栄に思います。これまで所属したクラブの皆さんの力があったこそ、取れたと思っています」