スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2023年1月17日 (火)

J3アスルクラロ沼津・中山雅史新監督就任会見「考えるハードワークで、人を巻き込むサッカーを」スローガンは結束 熱く戦え 監督習字で公開 

17日=沼津市 J3沼津の監督に、昨年までジュビロのトップコーチを務めていたゴンちゃん、中山雅史(55)が就任し、市内で記者会見に臨んだ。冒頭からゴンちゃんらしくマイクも不要なほどの大きくはっきり通る声であいさつをし、「会見の前に(内容を)もう話してしまいました。オフサイドはいけません」と、一気に会場を笑いと一体感に包み込んでみせた。
 現役として札幌で一度引退した後、沼津に移籍。練習に通い続け選手として6年間在籍している。常勝鹿島のマネージメントサイドから思い切った転身をした高島雄大社長は、監督のオファーについて、「沼津のクラブを知り尽くしてくれている。勝利のモチベーションを与えてくれるモチベーターである中山さんに監督を1番に御願いしたかった」と、同年齢の監督に熱い思いを寄せた。

 コーチから監督へ立場を変えて「自分たちもサボらない、選手もサボらせないメリハリをつけて90分をフルに動けるチームにしたい」と意欲をにじませた。コーチには、磐田での盟友、鈴木秀人氏も就任。昨年の得点は27点、15位と低迷したが、今シーズンは勝利を目標にする一方、J3にも新ルールで降格するシステムになる。中山監督は、攻守一体を極限まで高めて行く理想を掲げ、「考えるハードワークの表現」を選手に要求する。
 「来てくれたお客さんがもう1回来たい、と、人を巻き込めるサッカーをする。まずは目の前の1勝に集中する。シュート数も、枠内シュート数も足りない。そこに至るまでにどういうプレーが必要なのか、そこを紐解いていくことが重要だと、データから色々考えている。選手が表現できるように伝ええていきたい」とした。
 この日、日本代表コーチに名波浩氏、前田遼一氏と、こちらも黄金時代を築いた2人がスタッフ入りすることになった。中山監督は「(2人)が色々な経験を積んで(いい情報を)沼津にくれ!、直で」とユーモラスにエールを送っていた。
 ともに黄金時代をライバルとして戦った両者のユニークなタッグは、Jリーグ創設30年という記念の年に生まれた豊かな実りに思える。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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