スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年12月 8日 (木)

日本代表森保監督、吉田麻也ら帰国 約650人が出迎えに 「泣き過ぎて体調悪い」吉田はPK戦について監督の考えをフォロー

8日=成田市内ホテル サッカーW杯のカタール大会決勝決勝トーナメント1回戦でPK戦でクロアチアに敗れた日本代表の森保一監督、吉田麻也主将らが帰国し、成田市内のホテルで会見を行った。空港には、吉田を先頭にドイツ、スペイン戦同点ゴールをあげた堂安律、スペイン戦で決勝ゴールを奪った田中碧、南野拓実らを出迎える約650人が詰めかけた。「ブラボー」などの大歓声に包まれると、吉田は思わず笑った。帰国会見に出席予定ではなかったものの、森保一監督、田嶋幸三会長、反町康治技術委員長とともに登壇。「試合後に泣きすぎてそこから体調を崩して、今すこぶる体調が悪い…」と会場をも笑いに包み、「(8強の)結果が出てないのにこういう(歓迎してもらう)のもどうかと思うが、今までで一番(時間的にあっという間)短いワールドカップで楽しかった」と充実した様子だった。
 会見では24年に行われるアジア杯についても「アジアのタイトルをしっかり取って」と言及するなど、クロアチアに敗退した試合直後とは違う、主将の姿勢も伺わせた。森保監督は、「PK戦のキッカー選出が立候補制だった点についての批判」を聞いた質問に、監督が「PKは監督が決める、チームで順番を決めるという(両方の)準備はしていた。私がやってきた中で、毎回、同じPK戦の戦い方をしていたので、今回も同じような形をとることにした。しかし(選手に)責任を負わせてしまった」と説明。直後に吉田は「補足していいですか」と割って入り、「全く同じやり方でオリンピック(東京五輪準々決勝)ではニュージーランドに勝っている。このやり方は間違っていたとは思わない。全部、結果論じゃないかな。NZのときはそんな(批判は)話は一言も出なかった。負けたからフォーカスされてますけど、僕は、そこに間違いがあったとは思わない」と反論した

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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