W杯カタール大会をFIFAが総括「日本代表は大方の予想を裏切り2カ国を倒した。1大会で2度の逆転勝ちは1970年の西ドイツ代表以来だった」と、「傑出した4チーム」に選出
FIFA(国際サッカー連盟)が18日、アルゼンチン代表の優勝で1カ月間の激戦に幕を下ろした「ワールドカップカタール2022」を総括し、98年からスタートした日本のW杯史上初めて、2大会連続で16強に進出した日本代表を「傑出していたチーム」と評価した。18日、『FIFA.com』が伝えたもの。
アルゼンチン代表とフランス代表の決勝はPK戦にもつれる大激戦の末(3-3、PK戦4-2)、アルゼンチンがフランスを下し、86年メキシコ大会以来となる36年ぶり3度目のW杯制覇を果たした。大会最優秀選手(MVP)のゴールデンボール賞には、7得点で3アシストと、自身5度目のW杯で優勝に導いたリオネル・メッシが選ばれた。大会得点王のゴールデンブーツ賞は、決勝では過去1人しか成し遂げていない「ハットトリック」で通算8得点を挙げたフランス代表のFW、キリアン・エンバペが受賞した。
FIFAは総括の中で「傑出していたチーム」として、優勝したアルゼンチン代表を「誰も予想だにしていなかった初戦サウジアラビア戦での敗北から立ち直ってドラマチックな形で悲願の夢を実現させるなど、誰も想像できなかったはず」と、初戦からのV字回復を称賛。人口400万人足らずの国ながら2大会連続で準優勝(18年ロシア)、今大会3位を勝ち取ったクロアチア代表、アフリカ勢初のベスト4進出を果たしたモロッコ代表に加え、「強豪国を破り、2大会連続でグループステージを突破した」と、日本代表を傑出していた4チームにあげた。
「グループEを首位で通過するのは優勝回数4回のドイツか、それとも21世紀の巨人スペインか。そうした大方の予想を裏切り、両国を倒してグループ首位に立ったのはなんと日本だった。前半にリードを許しながらの逆転勝ちを1大会で2度成功させたのは、1970年の西ドイツ代表以来で、ワールドカップ史上3チーム目だった」と、新しい景色ベスト8には届かなかった、別に新しい景色があったと評価した。FIFAの大会ランキングで、日本は16強進出国では最上位の9位となった。