スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年12月 2日 (金)

カタールW杯 日本代表スペインを破り勝ち点6でE組首位通過 堂安、田中でスペインを逆転

ドーハ1日=カリファ国際スタジアム(観衆4万4851人)天候晴れ、気温24度、湿度62% グループリーグ突破をかけたスペイン戦で、日本はコスタリカ戦の先発から右ひざ痛で要の遠藤航が欠場し、ドイツ戦後からリハビリを続けて来た冨安健洋、酒井宏樹も間に合わず、先発5人を代えて3バックで試合に入った。スペインもドイツ戦から5人を入れ代えた。想定通り、スペインに圧倒的なボール支配をされながらブロックを敷いた外側でボールを追いかけても、奪えない展開に。8分には伊東が田中からのパスを受けて試合で最初のシュートを放つもサイドネットに。11分には、ゴール前でボールを回され右からのクロスにモラタがヘディングで合わせて先制を許してしまう。

先制を許しながらも、日本はスペインに対してアタックする様子はなく、鎌田もコスタリカ戦に続きなかなか前を向けず、前半は伊東のシュート1本に終わった。コスタリカとドイツはドイツが1点リードしており、前半終了時点ではGL突破はできない状況と追い込まれた。
 後半、森保監督は久保に代えて堂安を投入。また三笘と長友を交代し反撃をスタートする。開始3分、前線からのプレッシャーに、GKシモンがキックをミス。このパスを堂安が奪い取ると、中央にドリブルで切り込んだ後左足でシュート。シモンの手を弾いたシュートがゴールとなり後半開始早々同点に追いつく。
 勢い乗り6分には三笘が左サイドでライン際まで粘って折り返したボールを、最後は田中が押し込んで逆転。VARチェックの結果、ゴールを認められ、ドイツ戦の展開同様に、前後半で違ったサッカーでスペインを圧倒した。
 12分には、スペインがトーレス、アセンシオを投入。試合は激しい展開となるが、森保監督は17分には前田に代えてドイツ戦で逆転ゴールを奪った浅野を入れさらに攻撃的に試合を進める。23分、スペインのエンリケ監督は、早くも4人目、5人目のカードを切る。日本は同じ23分、冨安を入れ、右サイドに配置する。
 後半42分、森保監督は最後の交代でボランチの田中に代えて遠藤を入れ勝利のクローズに入った。途中ドイツ対コスタリカの経過が入るが、日本の勝利で首位通過は揺るがず、ボール支配率でも83%と圧倒されながら奪ったボールをつないで日本が2-1でスペインを下し、日本がE組を首位で抜けてスペインが2位。日本は、98年からのW杯出場7大会で、初めて1大会でW杯優勝国2か国と対戦し、両方を破るという歴史的な勝利をあげた。

目標の8強をかけて、ノックアウトステージ1回戦は、クロアチアと対戦する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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