スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年12月22日 (木)

日本代表・長友佑都 小池都知事を表敬訪問後 「体はバリバリに動く。現役はやりたい。日本代表はモチベーション」現役に意欲を示す FC東京からは「ブラボー」グッズ販売開始

22日=都庁 サッカーW杯カタール大会に4大会連続出場し、日本の躍進の原動力ともなった日本代表の長友佑都(36=FC東京)が都庁で小池百合子都知事を表敬訪問し、応援に感謝を示した。その後メディアの取材に対応し、「まだ体がばりばりに動く。僕のイメージ通りに動いてくれるので現役はやりたい」と、大会終了直後には「この4年、自分の身心の全てを削って、ここで辞めてもいいと思うほどやってきた。今は、時間をおいて考えたい」と、熟慮を最優先していた現役への意向を示した。
 W杯では全4試合に先発出場し、日本代表のW杯歴代最多となる15試合出場を記録している。日本代表についても「現役でやっている以上は目指すべき存在だと思う。それが自分にとっての大きなモチベーションでもある」と話し、現在は心身ともに「今は休んで鋭気をじっくり養っている。オフのトレーニングプランについても考えている」と、オン、オフのスイッチの切り替えを上手に行うベテランの、コンディショニングの一端を伺わせていた。
 メッシ、エムバぺの両エースが激突したアルゼンチン対フランスの決勝(PK戦でアルゼンチンが3度目V)も「人生でNO1といえる(勝負だった)。2人は化け物みたいでしたね。(試合の)球際の強さ、魂込めたデュエル。日本もこのまま行ければ」と、決勝の激闘に、自身のプレーや日本代表の今後をも投影しているようだった。
 また、この日、FC東京は、長友の「ブラボー人気」にあやかり、タオル、キーホルダー、Tシャツの販売をクラブ公式サイトで開始。長友は「ブラボーおじさんみたいになっちゃって・・・毎日、どこでも(ブラボーを)言っていますよ」と笑い、嫌な顔もせずに応じるサービス精神で大晦日の紅白歌合戦にもゲスト出演する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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