スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年12月 6日 (火)

吉田麻也「(今後の代表活動について)何も考えていない」長友佑都「休んで、冷静になって考える」代表のシンボルたちは今後について白紙

 ドーハで最後となる取材対応の中で、主将として4年間チームをまとめてきた34歳の吉田麻也は「何も考えていない。次の監督次第かなと。次の監督がどういう風に考えるか。そもそも次の監督が誰かまだ分からない」 と話し、4大会連続出場でW杯に出場し、今大会4試合全てに先発出場、歴代1位となるW杯出場試合数15に伸ばした長友佑都も「今年はずっと頑張ってきたので1回休みたい。興奮した状態で何かを決断するのは良くない。しっかり落ち着いて冷静になって、自分がどうしたいのかを考えていきたい」と、4年前には、長谷部誠が解散する日に代表引退を発表した「解散日」に、報道陣から質問が相次いだ。
 モモ裏のケガとリハビリで厳しいW杯を戦う結果となった32歳の酒井宏樹も、「(代表を)自分から引退とは言わない。呼ばれなくなったらそこで(代表は)終わる」と、試合後話していた。W杯のテキストのような3人のベテランが、代表にこだわり続け、発言をする姿も勝利とは全く違った、しかし重要な「日本代表の一部」だ。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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