「イメージトレーニングでドイツと1000回戦い、最後は勝って来た」4大会連続出場の長友
日本代表史上、GK以外では初めての4大会連続でW杯代表に選出された長友佑都(36)が、練習後のミックスゾーンで取材に対応し、ドイツ戦を前にした心境について「(イメージトレーニングでドイツと対戦したのは)どうでしょう、もう1000回は頭の中で戦っている。(何回勝っているか)最後は必ず勝っている」と、ベテランらしい表現で本番モードに入っていくチーム、選手の心境を示した。
18年のロシアW杯初戦のコロンビア戦、左サイドで先発した長友は、相手の右、フアン・クアドラードとの最初のマッチアップでグアドラードをピッチから吹き飛ばし、雄たけびに近い声をあげて大きなガッツポーズをした。試合の序盤に起きたワンシーンで、グアドラードはそのファイトの意味が分からかったようだった。
長友はユヴェントスなどで活躍していたグアドラードとの最初のマッチプレーで、相手を「倒す」イメージを何か月前から一人、イメージトレーニングで固めて初戦に臨んでおり、コロンビアの気勢を削ぐ上でも完璧な先制パンチとなった。
19日の練習後に、当時と同じようにドイツとのイメージトレーニングをして来たかを聞くと「(抽選でドイツとの対戦が分かってから)もう1000回は戦って来たと思う。最後は勝って来た」と、胸を張るように見えた。
ロシアW杯ベルギー戦で最後の最後に振り切られた敗戦を、いかに記憶し、それを取り返そうとしてきたのか、その自信なのだろう。長友だけではなく、ベルギー戦を経験したGK川島永嗣、酒井宏樹、吉田麻也、柴崎岳、遠藤航らもそれぞれ、相手は誰か分からないが何度も何度も内なるピッチで「倒してきた」相手、試合がどう表現されるのか楽しみになってきた。