スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年11月23日 (水)

カタールW杯 GK権田「(アルゼンチンを破った)サウジの勇気を称えたい」

ドーハ23日午後4時半=日本時間23日午後10時半 天候晴れ、気温25度、湿度50% ドイツ戦前日、日本代表は約1時間半の非公開練習を行った。先発が予想されるGK権田修一(33)が取材に対応し、「この場にいられることが嬉しい」と、いよいよ始まるW杯に充実感を漂わせた。練習開始前に、同じアジアのサウジアラビアがアルゼンチンを2-1で破った試合について、「勇気ですよね。(同じアジアで初戦に敗れたカタールと)他国と比較するわけではないけれど、少しラインを引き気味に取っていた。サウジはあそこまでラインを高くアグレッシブだった」と、優勝候補の一角に立ち向かったサウジの勝利に勇気付けられたという。本来ならあす使用する「カリファスタジアム」での公式練習があるが、今大会はインスペクション(視察)のみで芝の感触や、公式球と芝やスタジアム内の空気の流れとの相性などのチェックが具体的にはできなかった。しかし試合経験のあるスタジアムのため問題はないという。権田は、「ドイツ戦に限りませんが」としたうえで、キックオフから試合終了までコーチングの声をからさず、シュートレンジ、スルーパスレンジ、クロスレンジに集中すると断言。試合の入りのプレーが、落ち着いてキャッチするシーンなのか、シュートやクロスを防ぐチャレンジなのか、GKのファーストプレーが試合の流れを引き寄せる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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