スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年11月 1日 (火)

フィールドプレーヤ―初の4大会連続出場 W杯出場11試合の更新かかる長友佑都が会見 「(18年のベルギー戦が)夢に出るほど悔しかった4年、絶対に晴らす」サプライズで登場、動きの読めない息子3人に汗だく

1日=渋谷区 過去の日本代表で4人目、フィールドプレーヤーとしては史上初めて(GKは川口能活、楢崎正剛=2人は98年、02年、06年、10年出場 今大会に選出された川島永嗣)の4大会連続出場となる長友佑都(36=FC東京)がFC東京での会見を行い、「代表に選ばれたと聞いて、ロシアW杯の悔しい思いが蘇ってきた。この4年、絶対にあの悔しさをカタール大会で晴らすんだ、と思ってやってきた。この大会で日本の躍進に貢献し、自分も躍動したい。心に傷を受けたままだった4年を癒したい」と話した。18年W杯ロシア大会で、ベスト8をかけたベルギー戦について触れ、「夢に出てきたこともあるし、ふとした時にあの14秒(カウンターでゴールが決まるまでの時間)を思い出してきつかった」と振り返った。
 長友と川島は、W杯通算出場試合数でも長谷部誠(38=Eフランクフルト)と並び歴代最多タイの11試合に出場。記録更新にも期待がかかる。
 会見最後には、花束贈呈、と司会のアナウンスで、妻でタレントの平愛梨(37)と、3人の子供がサプライズ会見場に登場。やんちゃな3人は室内を走り回り、ボールを蹴るため、長友が慌てて「静かにして、ボール蹴っちゃダメだよ」「ちゃんと(報道陣にも)頭を下げて」と、試合でのタフな守備とは全く異なり突破されっぱなし。「パパの顔」で3人を追いかけ「凄いサプライズですね…」と汗だくになっていた。トーナメント進出2回、予選リーグ敗退1回の豊富な経験を持つ36歳は、大迫勇也、原口元気の不在を慮り、「皆んなの精神的支柱というか、パワースポットのような存在になれれば」と、チーム全体を見渡していた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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