スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年11月20日 (日)

W杯カタール大会開幕 「名前を言ってくれたのは嬉しいけれど・・・そう聞かれたら誰かしら(の名前を)答える」ドイツから警戒選手とあげられた鎌田大地 超クールな切り替えしで

ドーハ20日午前11時=日本時間20日17時 W杯カタール大会は20日午後7時に、開催国カタール対エクアドルのオープニングマッチで始まる(主審はイタリア人のダニエレ・オルサート氏)。日本代表は午後からの練習を前に、11時からオンライン取材に酒井宏樹、鎌田大地の2人が対応。鎌田は、前日19日、ドイツの会見で守護神・ノイアーが「警戒すべき選手は鎌田」と発言したとの報道を受け、感想を聞かれた。
 「彼らも(ノイアー)そう聞かれたんで誰かしら(の名前を)言わないと・・・真摯に受け取めるというより、そうなんだぁ、というくらい」と、いたって冷静な対応だった。
 鎌田はフランクフルトでW杯中断前までにリーグ戦13試合で7ゴール4アシスト、国内カップ戦でも2試合2得点、UEFAチャンピオンズリーグでは6試合で3ゴールをあげた。特にノイアーの言葉を借りて表現せずとも、好きなようにはさせられない、十分に警戒しなければならない選手だ。
  鎌田は「日本人の価値をこの大会で高めないとダメだし、自分たちが。優勝候補、良いチームに勝つことで自分たちの見られ方を一気に変えられる。ドイツに勝てたら変えられると思う」と口調を強めた。カナダ戦ではトップ下から一列下がったボランチで、日本代表では初めて起用されており、この4日間の非公開練習の中で、どう起用されるのか注目される。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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